11月9日(水)、大阪電気通信大学高等学校で普通科メディア情報コース3年生を対象とした高大連携授業を開催しました。
同コースは設置されて3年目を迎えており、生徒たちが本学(主にゲーム&メディア学科)への進学を目指して画像処理やCG、サウンド、Webなどのメディアに関する基礎知識・技能を学習しています。
今回は3つのテーマをそれぞれ対面授業、遠隔リアルタイム授業、遠隔オンデマンド授業といった異なる形態で行いました。同時進行で授業を進める方式は今年9月からスタートしました。
対面授業のテーマ「映像をつくる」はゲーム&メディア学科 由良泰人教授が担当。FlipaClip、iMovie等のアプリケーションを使用して簡単な手法で制作できるアニメーション制作を通して、映像表現や音との関係について学びを深めました。
まずは前回の課題として制作した動画を視聴し、生徒同士で講評し合いました。
その後、ヴィジュアルミュージックについて学習。生徒一人ひとりがiPadで自分が表現したい世界をイメージした音楽を製作しました。完成した音楽は由良教授が録音し、次回はそれをもとに映像やアニメーションの編集作業を行う予定です。
遠隔リアルタイム授業のテーマ「絵本をつくる」は同学科 倉地宏幸准教授、木子香准教授が担当。同学科3年次対象授業「イラストレーション・実習」と高校の教室をつなぎ、自分の氏名から1文字を選び、そこから展開して物語を作るという演習を大学生と一緒に行いました。1月にはオンラインで、双方向で出来上がった絵本の読み聞かせをする予定です。
遠隔オンデマンド授業のテーマ「ゲームをつくる」は、同学科 いしぜきひでゆき教授が担当。既存ゲームのアレンジとして、トランプの「神経衰弱」をベースとしたオリジナルゲームを紹介しました。
生徒たちはいしぜき教授が考案したルールに基づいた神経衰弱に挑戦。ゲームを楽しんでいた男子生徒は「デジタルゲームが主流になっている今、トランプのようなアナログゲームに新たなルールを追加したり、工夫したりすることで新鮮な面白さがあることを発見できました。アナログゲームの可能性をもっと追求したくなりました」と話していました。
対面授業を行った由良教授は授業終了後、「生徒たちは一人ひとりがそれぞれの世界観を持っていることが音楽制作を通してわかりました。尺や使える音の種類に制限がある中、自分の世界観にマッチする音楽を作っていました。彼らは予想以上に器用で勘が良く、次回はどんな映像作品が仕上がってくるかとても楽しみです」と期待を寄せていました。