本学と包括連携協定を締結している帝塚山大学が実施している、今井堂天満神社(奈良市)に奉納されている古絵馬の調査について、本学がデジタル技術で協力を行うことになりました。
同神社は平安後期の創建。木曽義仲の乳兄弟である今井兼平の息子が義仲と兼平を祀ったとされ、拝殿には天候祈願成就の絵馬が多数奉納されていることで知られています。
今回の協力は、拝殿に奉納されている絵馬が立体的に配置されているため、手作業では測量が困難な部分があるため、本学が持つデジタル技術での測量でその部分を補って欲しいという要請によるものです。
11月28日(月)、建築学科矢ヶ崎教授とプレゼミ生の学生が現地で帝塚山大学清水文学部長と打ち合わせを行い、撮影方法などの検討を行いました。また、試験撮影として3Dスキャナを用いたデジタル測定も行いました。
なお、今回使用した3Dスキャナは、文部科学省が実施する令和3年度「デジタルと専門分野の掛け合わせによる産業DXをけん引する高度専門人材育成事業」により導入されたFARO FocusS 150です。今回は、この3Dスキャナとフォトグラメトリの2つの技術を使用して、デジタル測定を行います。
本学では、最新技術である3Dスキャナを用いた教育を取り入れ、この教育を通じて、BIMを中核としたデータ収集,データ理解,関係性の読み取りなどのデジタルスキルの修得と建築の各工程におけるBIMの活用レベルの向上及び建築業務におけるDX化のスキルとマインドの育成を図っています。