12月18日(日)、2022年度第1回日本文化特別講座を開催しました。
国際交流センターでは、新しく入学した留学生、学術交流協定により交換留学生として本学で学ぶ留学生を対象に、日本文化特別講座を開催しています。本講座は新型コロナウイルス感染症蔓延防止の観点により2019年度以降実施を見送っていましたが、3年ぶりに開催が実現しました。
今回の講座は「書道」の体験実習。中国、韓国からの留学生9名が参加しました。
書道教室「風子庵」より菊池美穂氏を講師に迎え、書道の発祥や日本における書道の歴史、生活の中の書道、学校の書道教育等についての講義を受けた後、書道の実習を行いました。実習では、硬筆と毛筆の2種類を体験。硬筆では、元となった漢字と比べ、日本人が美しいとする仮名のバランスを講師に添削してもらい、一生懸命取り組んでいました。毛筆では、まず筆を持つ角度に注意しながら縦と横の線を練習し、「永」の字を書くことで筆の運び方を学びました(永字八法)。
最後は、事前課題であらかじめ選定していた「書道で書いてみたい言葉」を掛け軸、団扇、葉書に書いて作品として仕上げました。
参加した留学生は、「小学生の頃には自分の手で鉛筆を持って文字を書く機会があったが、最近は履歴書も申込書もほとんど電子化されているので、毛筆はもとより、鉛筆でも文字を書く機会が減っている。久しぶりに真剣に字を書きました」「韓国では、学校や公共機関でハングル語が必須となってから、漢字を学んだり書いたり、書道の機会が減っている。今日は、日本語初級の授業以来、久しぶりに真剣に文字を書けて、楽しかった」と、感想を述べていました。
本学国際交流センターでは、四條畷市と包括連携協定を結び、国際交流分野における地域連携の一環として、日本文化特別講座の市民講師の派遣協力を頂いています。