12月14日(水)~16日(金)の3日間、第23回計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会(以下、SI2022)が幕張メッセ国際会議場で開催され、本学工学部 電子機械工学科の入部正継教授と、大学院工学研究科制御機械工学コース卒業生の山田秦也さんが共同発表を行い、優秀講演賞を受賞しました。
3年ぶりとなる対面での講演会では、64件セッションと839件の講演発表があり、参加者は1,300人となりました。
SI2022とは、高機能化・複雑化するシステムの諸問題を解決し、更にシステムの設計論を開拓・構築するため人間・社会・人工物が関わる様々な分野における俯瞰的システムインテグレーションをテーマとして、産官学の研究者・技術者が集結して当該分野に関連する講演発表および討論を行います。
カバーする領域はロボット、防災・減災、医療・福祉、環境、メカトロニクス、人間機械系、情報・メディア、セキュリティ、バイオ、エネルギ、システム論など多岐にわたります。
今回の受賞作品は「リミットサイクル歩行機械の制御入力値の設計」で、受動的動歩行の歩行動作が示す高い移動効率を、平らな路面でのリミットサイクル歩行動作へ拡張する試みとして、Phase Locked Loop Circuit(PLL回路)と受動的動歩行の相似性に着目し、その位相同期アルゴリズムを導入しました。その結果、傾斜の無い平らな路面でのリミットサイクル歩行動作を実現することができました。
受賞した入部教授は「SI2022は学生向けではなく一般研究者も発表を行うので、その中で優秀講演賞を受賞できたことはとても価値のあるものです。研究は地道な実験とデータ取りの繰り返しです。そうした結果、世の中に出すべき素晴らしい研究内容となったので発表しました。本学の学生のポテンシャルは非常に高いですよ」と話してくれました。
また、山田さんは「予想外のことでびっくりしました。なんとか結果がでて良かったです。本当に嬉しいです」と喜びを語りました。