9月20日(金)、国立国会図書館関西館で、「けいはんな学研都市7大学連携市民公開講座2024」が開催され、総合情報学部 デジタルゲーム学科の高見友幸教授が「日本書紀のジグソーパズル~古代東アジア世界の再検討~」をテーマに講演を行いました。
「けいはんな学研都市7大学連携市民公開講座2024」は、けいはんな学研都市に立地している7つの大学(大阪電気通信大学、奈良先端科学技術大学院大学、同志社大学、同志社女子大学、京都府立大学、奈良学園大学、京都大学)と国立国会図書館関西館との共同企画により、市民公開講座が9月6日から毎週金曜日に3週連続で開催されたものです。
本講座では、『けいはんな発「ウェルビーイング」「サイエンス&アート」』をキーワードとし、一般市民の方々の関心の高い分野について、各専門講師が最新の研究事例を分かりやすく解説しました。
高見教授は、「日本書記はまるでジグソーパズルです。パズルを解くことで編纂者の意図である”史実”が分かります。ピースは天皇や皇后、百済王、新羅王、ピースの凹凸は即位や崩御の紀年です。たとえば、日本武尊が天皇であった可能性、倭の五王は朝貢していなかった可能性が”史実”として浮かび上がります。検証には七支刀銘文や広開土王碑も使用します」と自ら作成した年表を提示しながら、歴史を紐解き、分かりやすく解説を行いました。
約180人の参加者らは、高見教授の話に耳を傾け、講演終了後には多くの質問をお寄せいただきました。