11月1日(金)寝屋川キャンパス コンベンションホール(A号館)で、本学エレクトロニクス基礎研究所の共催で「第143回 黒鉛化合物研究会」を開催し、70人を超える学生・教職員・企業の方々が参加しました。
黒鉛化合物とは、黒鉛(グラファイト)化合物のことで、現在スマートフォン等の電源となっているリチウムイオン二次電池の負極にも使われています。黒鉛は、その他にも電車のパンタグラフや鉛筆の芯など身近なところで活躍しています。
今回の研究会では、これまで多くの研究がなされてきた黒鉛層間化合物に残された課題、触媒を用いた新しい黒鉛層間化合物の合成法、さらには黒鉛を形成する炭素の一部を異種元素(ホウ素や窒素)に置換した材料の特性・応用など、黒鉛系の層間化合物について議論を行いました。
はじめに、塩田邦成学長が開会の挨拶をし、次に、京都大学大学院 工学研究科 安部武志教授による「黒鉛層間化合物 ―残された課題―」、産業技術総合研究所 電子光基礎技術研究部門 伊豫彰上級主任研究員による「Na触媒法によるドナー型黒鉛層間化合物の合成」の研究発表が行われました。
最後に、本学工学部基礎理工学科環境化学専攻 川口雅之教授が「層状構造を有するB/C/N 系材料の作製・物性および電池・光触媒への応用」をテーマに、化学気相蒸着(CVD)法による材料の作製や前駆体熱分解法による材料の作製、光触媒特性と水電解の補助電極・抗菌材への応用等の研究発表を行いました。
質疑応答では、積極的な意見交換が行われ実りある研究会となりました。
研究会終了後に学生ホール(Z号館)で行われた懇親会では、大石利光理事長が挨拶した後、塩田学長の乾杯の発声があり、その後は会食を通じて参加者同士の親交を深め情報交換を行いました。
多くの方々にお越しいただき、研究会は盛会裏に終わりました。
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