9月26日(木)、幕張メッセ(千葉県千葉市)で「Indie Games Contest学生選手権2024」優秀者受賞式が行われ、グラフィックスタッフとしてセイテイシレズ(チーム名)に参加していた神村健心さん(総合情報学部デジタルゲーム学科3年)の『Out of Skull(パズルアクション/PC)』が最優秀賞を受賞しました。
本コンテストは、学生クリエイターの登竜門となるコンテストで“自分の手で作り上げた作品を多くの人に見せたい”“同じ志を持った多くの学生クリエイターと切磋琢磨したい”そんな学生たちが挑み、競い、成長する場として株式会社コナミデジタルエンタテインメントが協賛各社とともに開催しています。
『Out of Skull』は、事故で死亡し骨だけになった主人公が、蘇りを目指し冥界を探検するパズルアクションゲームで、主人公のガイコツは、頭蓋骨を自由に取り外し投げることができ、頭のない骨の体に頭蓋骨をぶつけることで、その体を乗っ取り操ることができます。これらのアクションにより、一見クリア不可能に見えるステージを文字通り「頭を使って」攻略していきます。
審査員の簗瀬 洋平氏(ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社 シニア・アドボケイト)は、「“頭を投げるパズル”という点では先行する作品がありますが、さまざまな点で元作品を超えようという気概と工夫があり、そこが素晴らしかったので高く評価しました。ジャンルは優れた派生作品によって確立されます。このゲームによって“頭投げ”はジャンルになったなと感じました」とコメントされ、宮田 大介氏(株式会社ゲームクリエイターズギルド代表取締役)は、「突飛な企画一発というだけではなく最後まで考えられていて、特にレベルデザインが秀逸でした。ユーザーへの誘導が非常に上手いと感じる作品です」と評価いただきました。
受賞した神村さんは「BitSummitが主催するゲームジャムで知り合った方に声をかけられ、紹介された制作中のゲームにとても魅力を感じたため参加しました。2Dゲームにおけるグラフィックデザインは初めての経験だったので、実際にゲームで使うイラストの制作に慣れることがまず大変でしたが、授業で勉強した知識を使い、新しい領域に挑戦すること、そして形になり実際にゲームの中で動いている様子を見ることはとても楽しくて感動しました。今後ゲームをさらにブラッシュアップしていき、いずれはSteam※等での販売を目標としているので、それに見合うようなキャラクターデザインにブラッシュアップしていき、引き続きこのゲームに貢献していきたいと思います」と制作の苦労や今後の目標を話しました。
チーム名のセイテイシレズは、カエル好きのリーダーが熟語の「井底の蛙(せいていのかわず)」からとり、同じ意味の「井の中の蛙大海を知らず」には「されど空の深さを知る」という続きがあり、この言葉のように、ゲームという領域をどこまでも深く追求していきたいという意味を込め、“底知れぬ”力を秘めたチームでありたいと思い名付けました。
また、本作品は2024年10月26日(土)に神戸電子専門学校(兵庫県神戸市)で開催された「神戸ゲームラビリンス」でも、Steamでの販売に向けてアップデートしたステージのテストプレイを兼ねて作品展示を行い、2025年1月19日(日)に浅草で実施される「ゲームクリエイター甲子園2024発表授賞式&作品展示会」でも展示を行う予定となっております。後者のイベントでは総合優秀賞のファイナリストに選出されております。
※Steamとは、PCゲーム・PCソフトウェアおよびストリーミングビデオのダウンロード販売とハードウェアの通信販売、デジタル著作権管理、マルチプレイヤーゲームのサポート、ユーザーの交流補助を目的としたプラットフォームのこと。
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