2月5日(水)、今年度で退職される工学部基礎理工学科環境化学専攻 川口雅之教授の最終講義が寝屋川キャンパスで行われました。
※2024年度より環境科学科は基礎理工学科環境化学専攻へ
川口教授は、1994年に本学工学部電子物性工学科に赴任して以来、電子材料工学科、応用化学科、環境科学科の開設をはじめ、本学の教育・研究に多大な貢献をされてこられました。また、教育開発推進センター長、エレクトロニクス基礎研究所所長、大学院工学研究科長などをご歴任されてこられました。
本学の多くの学科では、年度末に教員の退職を記念して、通常講義とは別に「最終講義」と題した特別講義を開催しています。この日も恩師の最後の講演を聴講するため多くの学生や卒業生、教職員が出席しました。
講義では「学生と歩んだ材料開発」をテーマに、これまでの研究活動と学生たちとの思い出
を振り返りました。また、川口研究室では、本学赴任以来31年間で58人が修士号を、3人が博士号を取得しましたが、その中で1998年から22年間で大学院生40人が延べ57回の国際会議で発表を行いました。さらに、地域プロジェクト活動の一環として、植物電池の開発にも成功しました。ドクダミとツバキという2種類の植物の葉を組み合わせ、電池としての機能を持つ装置を作成し、テクノ愛というイベントで奨励賞を受賞しました。
最後に学生たちにむけて、「誰もが幸せになる権利を持っているということ。そのためには自分を知ってもらうことも必要で、自分にとって良い環境作りや得意・不得意を周りの人に知ってもらうこと、一生懸命やっていることは必ず誰かが見ているということを忘れないように」と伝えました。
質疑応答では、卒業生から「研究をしていく上で壁にぶつかった時、先生はどう乗り越えていたのですか」という質問に、川口教授は「ぶつかっても乗り越えるしかない、努力するのみです。それでもだめな時もあります。そういうときは別の道を考えます」と答えました。その他にも「他の研究者と交流する際に気を付けていることはありますか」という質問に対し「相手が海外の方や誰であろうと一人の人間として対等に向き合い、伝えたいことをきちんと伝え、文化的な交流を積極的に行うことです。さまざまな交流をしておくと、次に会った時に会話がはずみコミュニケーションをとることができます」答えました。
講義終了後には、川口研究室の学生から花束が贈呈され大きな拍手が送られました。
■川口教授コメント
「卒業生、客員研究員の皆さま、本学教職員の皆さま、長い間一緒に教育・研究ができたことを感謝しています。本学の研究費補助、エレクロトニクス基礎研究所の支援にもお礼申し上げます。また、最終講義の機会をいただき感謝しております。本学のますますの発展と学生の幸せをお祈りしています」
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