8月3日(日)、小中学生対象に遊びを通して最先端の科学技術ををわかりやすく紹介するイベント「~わくわく科学体験!~テクノフェアinねやがわ」を寝屋川キャンパスで開催しました。
テクノフェアは、深刻化する理科離れへの対策として、寝屋川市と寝屋川市を含む7市の教育委員会、大阪府臨床工学技士会の後援により実施しているイベントで、今年で16回目の開催となります。
日常生活で触れる機会が少ない科学技術をわかりやすく紹介し、「本当はおもしろい」科学の世界を体験してもらうことで興味と感心を持ってもらうことが狙いです。
寝屋川キャンパスOECUイノベーションスクエアやアクティビティホールに体験ブースを設置。「VR体験コズミックレイ」「拡張現実ゲーム体験」「4次元プラネタリウムで宇宙観光」「親子でたまごおとし 君はたまごを守れるか」など幅広いジャンルの体験型プログラムの31ブースが並びました。
同イベントには完全事前予約制で当選された地域の親子の方々が午前の部と午後の部に分かれて参加。子どもたちは学生のサポートを受けながら多彩なプログラムを楽しんでいました。
今年は“寝屋川キャンパス名物“のたまご落としが子ども向けのイベントとして登場。親子で卵を守る紙のケースを作り、約8メートルの高さから落とす実験に挑戦しました。
参加した親子はケント紙を使って様々な形の卵ケースを製作。落下した時の衝撃から卵を守るために工夫を凝らしていました。
学生たちが完成品を投下し、子どもたちは自分の作品が着地する様子を見守りました。パラシュート型のケースを作り、見事に卵を衝撃から守った小学生は「落ちるスピードをできるだけゆっくりにするには、パラシュートをつけるのが良いのではないかと考え、お父さんと一緒に作りました。成功する確率は30%と聞いたので、自分でもびっくりしています」と目を輝かせていました。
「病院のお仕事を体験しよう!!」のブースでは、内視鏡を使った手術や、臨床工学技士会のスタッフによるAED(自動体外式除細動器)の講習、人体模型を使った心臓マッサージの体験を行いました。
体験した参加者は「私が通う小学校の校内にAEDがあるのは知っていますが、使い方はわからなかったです。今日初めて体験してみて、難しかったけどいつか役立てることが出来たらいいなと思います」と感想を語ってくれました。付き添いの保護者の方は「小学校で案内のチラシが配布されたので今日、参加しました。子どもはまだ小学5年生ですが、『大学って色んなことが学べるところなんだなあ』とイメージを持ってくれたらいいですね」と話されていました。
図書館では、小学生対象にわるいやつらから図書館を取り戻すイベント「としょかんだいせんそう3」を開催し、参加者は図書館内で銃を持って走り回っていました。
テクノフェアを統括した地域連携・リカレント推進センター長(工学部電気電子工学科)伊藤義道准教授は、「今年は2,100組の応募をいただいた中から抽選で約430組をお迎えしました。子どもたちは自分が作ったものが実際に動くことに感動するようです。それが科学の世界に興味を持ってもらうきっかけになればと思います。学生も自分が作った成果物が子どもたちを喜ばせている様子を見ると、製作者冥利を実感するでしょう。将来につながる良い体験ですね」と期待を寄せていました。
イベント会場には大石利光理事長と塩田邦成学長が訪れ、各ブースを回りながら参加された子どもたちや保護者、学生と談笑していました。
塩田学長は「最先端の科学技術の可能性や面白さを子どもたちに知ってもらうために毎年開催しています。夏休みの自由研究のテーマの参考にしてもらえるとうれしいです」と語っていました。