9月28日(日)、オンラインで開催された「2025年度 情報処理学会関西支部 支部大会」で、兼宗研究室の鳴見智大さん(大学院 工学研究科制御機械工学コース2年)、林久美子さん(同コース1年)、宮崎章太さん(同コース1年)が支部大会奨励賞を受賞しました。
本大会は、関西地区における情報処理分野の研究者や技術者が、研究成果や活動報告を行う場として開催されており、今年で24回目を迎えました。
支部大会奨励賞は、全68件の発表のうち、学生優秀発表賞・支部大会奨励賞の対象となる49件の中から選出されたものです。
研究発表の内容は以下の通りです。
テーマ:「高階マルコフ連鎖を利用した自動作曲手法の琉球音階への適用」
鳴見智大(大阪電気通信大学大学院)、兼宗進(大阪電気通信大学)
概要:過去のデータの並び方から次に来るデータを確率的に推定する「マルコフ連鎖モデル」を利用し、琉球音階(沖縄音楽で用いられる独特の音階)に合わせてメロディを自動生成する作曲モデルを提案した。沖縄の音楽9曲を学習し、参照する過去の音の数を変えて生成結果を比較したところ、3音を参照する設定で、琉球音階らしさと自然な旋律の両立が最も良好であることを確認した。
テーマ:「ゲーミフィケーションを利用した日常タスク習慣化アプリの開発」
林久美子(大阪電気通信大学大学院)、岸本有生(追手門学院大学)、兼宗進(大阪電気通信大学)
概要:学校の課題や運動、買い物など、少し負担に感じがちな日常のタスクを支援するアプリの設計・開発と実験を行った。本アプリにはゲーミフィケーション要素を取り入れ、「面倒くさい、やりたくない」というネガティブな気持ちを減らせるよう設計した。今後は、忘れられたり放置されたりしやすいタスクへの介入や被験者数を増やした検証を通じ、より効果的な支援アプリの開発を目指す。
テーマ:「生成AIを利用したプログラミング学習の補完問題生成手法」
宮崎章太(大阪電気通信大学大学院)、長島和平(大阪電気通信大学)、島袋舞子(沖縄国際大学)、兼宗進(大阪電気通信大学)
概要:プログラミング教材において、問題の難易度が急に上がる箇所を自動的に検出し、生成AIを用いて適切な難易度の練習問題を作成する手法を提案しました。AIに対して使用する構文などの条件を指定し、条件を満たすコードが生成されるまで繰り返し生成を行います。さらに、追加の条件を設定できるようにすることで、段階的な学習を支援する教材作成を可能にしました。
■学生コメント
鳴見さん「タイトなスケジュールの中で研究を進めましたが、無事に奨励賞をいただけてとても嬉しいです。沖縄の音楽を数値化する方法や、客観的に沖縄の音楽"らしさ"を測る方法を検討することが大変でした。今回の成果を基にさらに深めていきたいと思います」
林さん「タスク管理アプリの設計は楽しかったのですが、思い通りに動作させるのに苦労しました。実験の結果で、優先度が低いタスクほど放置されやすいことがわかったため、今後はゲームの楽しさを取り入れ、モチベーションを高められるアプリの開発を目指したいです」
宮崎さん「発表準備では、先生方から客観性を高めるためのアドバイスをいただき、何度も改善を重ねました。その過程で、研究の質を高めることができたと実感しています。生成AIに対して適切な指示を与えることで、意図した結果を得る技術を習得できました。この経験を活かし、今後もAIを活用した研究に積極的に取り組んでいきたいと思います」
ロボットからIT、ゲーム、医療まで多種多様な学び。
めざす専門分野のスペシャリストとして、未来を切り開ける人へと成長してください。
産業界・官公庁の方々との連携によってさらに広がる学びの世界。実社会に根ざした実のある学びで、即戦力をめざします。
次世代テクノロジーへの学びが詰まった「寝屋川キャンパス」、医療・健康・スポーツ分野の「四條畷キャンパス」をご紹介します。
PAGE
TOP