©Satoshi Shigeta
9月14日(日)、ATC(アジア太平洋トレードセンター/大阪市住之江区)で開催された「建築学生ワークショップ日本国際博覧会2025」公開プレゼンテーションで、増田百依さん(建築・デザイン学部 建築・デザイン学科 建築専攻 2年)が参加するチームが最優秀賞を受賞しました。
本ワークショップは、2010年から開催され、建築や環境デザイン等の分野を専攻する学生がキャンパスを離れ、国内外で活躍中の建築家を中心とした講師陣の指導のもと、その場所における場所性に根付いた実作品を作り上げることを目的に開催されています。今回は、大阪・関西万博が開催される人工島・夢洲が舞台となり、学生たちは会場に展示する作品を約3カ月にわたって制作しました。また、今回は会場の万博に関連し、講評に大阪・関西万博の関係者や大屋根リングを設計した建築家 藤本壮介氏らが参加しました。
増田さんは他大学の学生とチームを組み、約3カ月間にわたり現地調査から提案作品講評会、制作打ち合わせ、合宿での原寸制作まで取り組みました。サステナブルな素材を使用することが決まっていたため、大阪・関西万博の立地である夢洲の風を生かした動きのある作品にしたいと考え、建築では珍しいラタン※を素材に選びました。企業への交渉や加工など難しい作業もチームで協力して進めました。
増田さんは受賞を振り返り「夏休みに何か挑戦したいと考えていて、以前から調べていた建築学生ワークショップに挑戦することにしました。特に今年は大阪・関西万博開催に合わせた特別プログラムだったのでぜひ参加したいと思いました。初めてのチーム制作で不安もありましたが、意見を出し合い、みんなのやりたいことを形にすることができました。制作にあたっては、ラタンを提供していただく企業探しに苦労しましたが、なんとか共感してくださる企業に出会うことができました。最終合宿では、まだ構造の案が固まっていませんでしたが、合宿中に生まれた面白いアイデアが作品に活かされました。最優秀賞の発表では、チームのみんなだけでなく、資材を提供してくださった企業の方とも喜びを分かち合うことができてよかったです。参加を通して人脈も広がり、多くの学びを得ることができました。今後は、人や社会のためになる活動に挑戦し、自身の作品も社会に役立てたいです」と話しました。
本学学生がこのように社会課題に挑み、創造性と実践力を発揮する機会は、次世代を担う人材育成の貴重な一歩となりました。
※ラタン(籐):熱帯・亜熱帯地域に自生するヤシ科のつる性植物で、その茎を加工した天然素材。
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