9月23日(金)-24(土)の2日間の日程で、「白浜ECO‐CARチャレンジ2022」が和歌山県 旧南紀白浜空港で開催され、本学自由工房学生チーム「Solar Team Ku-On」が出場しました。
2021年は新型コロナウイルス蔓延の為にイベントを中止となりましたが、本年は旧南紀白浜空港滑走路を利用し実施。エネルギー事情、原発問題、温暖化ガスなど様々な問題を抱えた日本で普及が重要視される代替エネルギー、クリーンエネルギーの可能性を世間にアピールし、2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現の可能性をアピールするイベントとなります。また本大会はエンジニアの育成もテーマとして掲げられており、目玉は学生チームが出場する完全Co2フリーのソーラーカー走行イベントです。
「Solar Team Ku-On」 は2021年鈴鹿サーキットで開催されたソーラーカーレースにも出場。その際、使用した車体は、木造と硬質発泡ボードでしたが今回はカーボン素材へ変更し、軽さと耐久性を両立させました。また、ホイールやサスペンションアームなどの基幹となる機構部品は学内の3D造形先端加工センターで製作するなど、学内のさまざまな施設や設備を活用。直線がメインである空港滑走路というコースの特性を考え、車体の企画・設計を行い、1年がかりで新たな車体を完成させました。
白浜ECO‐CARチャレンジ2022のソーラーカー部門には14チームがエントリー。本学は自由工房から学生14名が参加しました。大会当日、初出場・初設計の車体で臨んだ本学チームは、レース出場のための車検を見事クリア。23日のテスト走行は悪天候のため中止となりましたが、24日のレースでは、ドライバー2名が空港滑走路を疾走し、1周約2,400mのコースを合計19周走り抜きました。
学生のみで編成されたチームの新規車体での車検通過は難しく、また、本学学生の努力や、技術力が高く評価され、今回「Passion & Effort賞」という特別賞を受賞することができました!
チームの中心である、城健斗さん(大学院工学研究科制御機械工学コース2年)は大会を終え、「他チームと比べても遜色ない車体ができ、やっと勝負ができるレベルまで到達したと感じた。さらに改良を加えて、今後は表彰台に上がれるようなチームになってほしい」と後輩に向けてエールを送りました。
本学自由工房では、学生による「モノづくり」を支援しており、学生の日々の努力が今回のような成果に結びつくようこれからもサポートしていきます。
なお、今回の経験を活かして、今後各地で開催される試走会にも参戦予定です。応援よろしくお願いします。