あべのハルカス近鉄本店(大阪市)で「ハルカス学園祭」が11月17日(木)から21日(月)まで開かれ、本学がデジタルゲーム体験型ブースを出展しました。
同イベントは阿倍野・天王寺エリアの企業、施設が同店と連携し、地域の魅力向上に取り組む「ええやんまちフェス まるっと文化祭」のメインイベント。近隣の大学や学生団体が、産学連携により開発した商品や授業で作った作品を展示・販売したり、活動発表したりするイベントです。昨年に引き続き2回目の開催で、大阪、兵庫、和歌山の約25の大学や学生団体が集結しました。
本学からは17日(木)から19日(土)はデジタルゲーム学科 魚井研究室(魚井宏高教授)と同学科 高見研究室(高見友幸教授)、20日(日)と21日(月)は今年の
BitSummitに出展した作品を出展しました。
19日(土)と20日(日)は土日限定で、環境科学科の学生を中心とした商品開発プロジェクト・ベリーベリープロジェクトで開発した炭酸飲料
ソルティ・ラズベリーの販売も行いました。
初日の17日は魚井研究室がVRゲーム「Digital Horror House 2022 迷い込んだ森の中で」を出展。毎年アップデートしているゲームを、今年は完全リニューアルしました。
VRゴーグルを装着して雷雨の森の中を前進し、ゲームのサウンドに合わせて椅子も振動するという仕組みに来場者たちは歓声を上げながら体験し、「とてもスリルがあって楽しかったです」と興奮気味に感想を話してくれました。
ゲーム開発に携わったデジタルゲーム学科4年生 東條流河さんは「機器と連動させ、音に合わせて椅子が反応する設定などに苦心しました。体験していただいた方の貴重なご意見やご感想を今後のゲーム開発に生かしていきたいです」と意気込みを新たにしていました。
一方、高見研究室は古文書に基づいて復元した平安初期の大型将棋「摩訶大将棋」を出展。現代の将棋のルーツとなったもので、192駒を制御するゲームAIのアプリケーションを試験公開しました。
来場者は「大阪電気通信大学はデジタルなイメージが強かったのですが、この作品のように古い歴史に刻まれたものを現代に蘇らせる視点と技術に驚きました。見たことがない駒もたくさんあって興味深いです」と感心していました。
高見教授は「駒ひとつひとつに意味があり、往時のストーリーが凝縮されています。古代日本の大型将棋と中国象棋、チェスの起源は密接に連携していると考えられます。来場された皆さんは私たちの説明に真剣に耳を傾けてくださり、嬉しいですね」と笑顔を見せていました。
また、本学電ch!(でんチャン・学生デジタルコンテンツ制作プロジェクト)のVtuberプロジェクトに所属する赤城章吾さん(総合情報学部 ゲーム&メディア学科4年生)が本イベントの取材・解説を行った動画が、本学Youtubeチャンネルに投稿されています。こちらもぜひご覧ください。