12月22日(木)、建築学科の佐々木研究室の大学院生が京都市中京区にある京町家キャンパス「ににぎ」まちづくり館の3D計測を行いました。
京町家キャンパス「ににぎ」まちづくり館は、築120年余の大変古い建物で、稀に見る表屋造です。佐々木研究室の大学院生は、新技術の3Dスキャンで計測する技法を学び、約3時間の作業時間で計26回のスキャンを行いました。スキャン後は、本学のDXスタジオにて26箇所の位置合わせを行い「ににぎ」の3Dモデルが完成しました。このように伝統建築を3Dモデル化することにより、図面のない建築物の計測データを次世代に遺していくことができます。また、この町家は本学が主体となった中京三条界隈のまちづくり貢献活動の拠点として、京都市京町家条例の指定町家に登録されるに至りました(2019)。今後さらに仮想デジタル次元での町家利活用の機会の広がりが期待されています。
なお、使用した3Dスキャナは、文部科学省が実施する令和3年度「デジタルと専門分野の掛け合わせによる産業DXをけん引する高度専門人材育成事業」により導入されたFARO FocusS 150です。
本学では、最新技術である3Dスキャナを用いた教育を取り入れ、この教育を通じて、BIMを中核としたデータ収集,データ理解,関係性の読み取りなどのデジタルスキルの修得と建築の各工程におけるBIMの活用レベルの向上及び建築業務におけるDX化のスキルとマインドの育成を図っています。