本学と包括連携協定を締結している帝塚山大学が実施している「當麻寺プロジェクト」の一つである中将姫(當麻寺護念院蔵)さまのレプリカ制作について、本学がデジタル技術で協力を行うことになりました。
中将姫さまは、奈良時代に當麻寺へ入山し、一夜にして巨大な當麻曼荼羅を織り上げた伝説のお姫様です。中将姫さまが29歳になった春、阿弥陀如来とニ十五菩薩が来迎され、現身のまま極楽浄土への旅立だったと言われています。
1月7日(日)、本学工学部建築学科の学生と帝塚山大学清水人文科学研究科長および帝塚山大学の学生が奈良県葛城市にある當麻寺護念院を訪れ、本学の3Dスキャナを用いて中将姫さまの3D撮影を行いました。
今後、3D撮影したデータの編集作業を行い、本学の3D造形先端加工センターの樹脂材料の3Dプリンタと金属材料の3Dプリンタで中将姫さまのレプリカを帝塚山大学と共同で制作していきます。完成した中将姫さまのレプリカは、博物館などで展示予定です。
なお、當麻寺の中将姫さまの伝説にちなんで行われる「聖衆来迎練供養会式」は、2024年1月19日に国の重要無形民俗文化財に指定されました。
本学では、最新技術である3Dスキャナを用いた教育を取り入れ、この教育を通じて、BIMを中核としたデータ収集,データ理解,関係性の読み取りなどのデジタルスキルの修得と建築の各工程におけるBIMの活用レベルの向上及び建築業務におけるDX化のスキルとマインドの育成を図っています。