4月26日(金)、四條畷キャンパスの運動解析実習室においてフリースタイルスキー(モーグル)の2022北京オリンピック銅メダリストで、2023-2024年のワールドカップ種目別年間チャンピオンの堀島行真選手の動作計測・解析に伴う専門技術サポートを行いました。
2023年9月にも公益財団法人全日本スキー連盟のナショナルチーム強化指定選手を対象としたサポートを本学で行っており、今回もその一環として行われ、医療健康科学部理学療法学科 木村佳記教授、森下聖特任講師、松本光平特任講師が専門技術スタッフとして、同学科3年生6人が作業補助として参加しました。
本学の運動解析実習室には身体の動きを三次元的に測定する「三次元動作解析装置」や床面にかかる力を測定する「床反力計」などがあり、関節の角度、関節に加わる力、床を蹴る力、重心の動きなど、目には見えない運動力学的情報を高い精度で知ることができます。
三次元動作解析計測では堀島選手をサポートする瀬戸口淳氏(運動器ケアしまだ病院)とともに、三次元動作解析装置の計測空間の中で、スクワットや回転ジャンプなどモーグルの基本動作を行いました。さらに今シーズンの大会で実際に使用したブーツも持参され、実戦さながらの動作計測も行いました。
本計測のために動作解析技術を学んだ学生らは、計測準備から反射マーカーを設置する役割などを担いました。
瀬戸口氏は「こういった施設はどこにでもあるものではなく、特に床反力計まで揃った設備はなかなかないので、感謝しています。現在はさまざまなデータを蓄積している最中ですが、今後はこのデータを選手の育成に活用していきたいです」と今後の展望を話してくれました。
堀島選手は「今までは動画や感覚などで自分の動きを修正していましたが、データがあれば確認作業が的確になっていくと思います。日本ではデータの蓄積が進んでおり、世界大会などで成果を出す選手が増えてきています」とデータ活用の現状と成果について話してくれました。
スポーツ分野でもデータ分析が必要とされてきており、本学では2025年4月開設予定の「健康情報学部(仮称・届出中)」ではICTを活用した科学的根拠に基づいた理学療法や効果を提供できる人材を育成する予定です。
次のワールドカップシーズン、オリンピックでも活躍されることを期待しています。