2024.06.28 プレスリリース

基礎理工学科数理科学専攻 多米田裕一郎准教授らの国際共同研究グループが宇宙線に関する研究を発表しました

基礎理工学科数理科学専攻 多米田裕一郎准教授らの国際共同研究グループが、宇宙の物質構造をなす銀河から最高エネルギー宇宙線が発生すると仮定して、電荷をもった重い原子核が宇宙磁場によって曲げられて地球に到達したことを初めて明らかにしました。
 
宇宙から降り注いでいる高エネルギーの粒子(宇宙線)の中には、非常に高いエネルギーの宇宙線がごく稀に存在しており、宇宙におけるもっとも激烈な物理現象と関連していると考えられています。
 
多米田准教授らのグループは米ユタ州に建設したTA宇宙観測装置の地表粒子検出器で2008年から14年間で取得したデータを用いて、100EeVを超える最高エネルギー宇宙線を19事象観測しており、それらの分布から最高エネルギー宇宙線が電荷をもった重い原子核で宇宙磁場によって曲げられて地球に到来していることが示唆されました。
 
本成果については、6月26日(水)に東京大学伊藤国際学術研究センターで発表され、米国物理学会発行の科学雑誌「Physical Review Letters」にアクセプトされました。
なお、本論文の電子版の掲載は7月以降の予定です。
 
詳細については、以下の関連資料「プレスリリース」よりご確認ください。
 

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