3月4日(火)、本年度で退職される総合情報学部ゲーム&メディア学科の横山宏教授の最終講義が四條畷キャンパスで行われました。
本学の多くの学科では、年度末に教員の退職を記念して、通常講義とは別に「最終講義」と題した特別講義を開催しています。
この日も恩師の最後の講演を聴講するため多くの学生や教職員が出席しました。
横山教授は、1992年に大阪電気通信大学短期大学部 電子情報学科に就任されて以来、本学の教育研究に多大な貢献をされてきました。
講義では「大学での一般情報教育に携わって」をテーマに、大学教員への道のりや教育に関する取り組みについてお話いただきました。
まず、これまでの経歴を振り返りながら、1人1台のノート型パソコン導入に関する先行研究や、情報処理教育から情報活用教育への重要性について述べられました。また、本学の短期大学時代に取り組んだガイダンス教育研究に関しても言及し、入学時の導入教育(意識、知識、スキル)の必要性や、ネットリテラシー向上、Teaching Assistant(TA)教育の実施について紹介しました。さらに、毎週日曜日に行われた研究会では、論文作成や、同学部デジタルゲーム学科の稲浦綾講師との共著「仕事のやる気読本」の出版に至った経緯についても語られました。
短期大学から四年制大学へ改組後は、学生の個人所有ノートPCを活用した教育の導入、社会人基礎力を養うためのプレゼンテーション教育、さらには教職員として「学ぶ」と「教える」の違いについての考察が行われました。
最後に、現在の教育課程として、学生のやる気や自己決定力の向上に向けた取り組みの重要性や、今後の情報教育の展望としてAIの活用、課題解決型学習の可能性についても述べられました。
質疑応答では、「教員として、テクノロジーの進化に大変だったと思うエピソードはありますか」という質問に対し、横山教授は「MS-DOSからスタートし、Macの登場に伴い、教員としてどのように使いこなしていくか、自ら調べ、学び、周囲とコミュニケーションを取りながら最新情報を習得していました」と回答しました。また、「情報に興味のない学生にどのようなアドバイスをしますか」という質門には、「情報を得て作る側なのか、利用する側なのかといった立場を設定し、状況を把握した上で、学生一人ひとりに合った指導を行うことが重要だと考えています」と述べました。
講義終了後には、同じく退職される総合情報学部デジタルゲーム学科の高見友幸教授と共に、総合情報学部の教員から花束が贈呈され、大きな拍手が送られました。
■横山教授コメント
「32年間ありがとうございました。本学のますますの発展をお祈りしています」
ロボットからIT、ゲーム、医療まで多種多様な学び。
めざす専門分野のスペシャリストとして、未来を切り開ける人へと成長してください。
産業界・官公庁の方々との連携によってさらに広がる学びの世界。実社会に根ざした実のある学びで、即戦力をめざします。
次世代テクノロジーへの学びが詰まった「寝屋川キャンパス」、医療・健康・スポーツ分野の「四條畷キャンパス」をご紹介します。
PAGE
TOP