3月25日(火)、26日(水)の2日間、東京大学宇宙線研究所(千葉県柏市)で開催された「宇宙線空気シャワー観測によるマルチメッセンジャー天文学の推進」研究会にて大学院生2人、学部生3人が研究成果報告を行い、坂本琉之助さん(大学院 工学研究科工学専攻先端理工学コース1年※ 多米田研究室)が修士学生賞を受賞し、寺元理貴さん(工学部基礎理工学科4年※ 多米田研究室)がアイデア賞を受賞しました。
本研究会は、マルチメッセンジャー天文学の重要なメッセンジャーのひとつである高エネルギー宇宙線・高エネルギーガンマ線の観測・解析手法の向上を目指す若手研究者を中心とした研究会です。
研究発表の内容は以下のとおりです。
【修士学生賞】
「空気シャワー非対称性を考慮したTAx4 SDの解析精度向上」
坂本琉之助(工学研究科工学専攻先端理工学コース1年※ 多米田研究室)
概要:宇宙線空気シャワーが地表に到達した際の粒子数密度分布における、到来角度に依存した非対称性に着目し、超高エネルギー宇宙線観測実験 TAx4 の地表検出器(SD)で得られた宇宙線事象の解析に応用することで、解析精度の向上を図る手法について報告しました。
【アイデア賞】
「TA 実験大気蛍光望遠鏡によるステレオ解析とEarthCAREイベントの研究」
寺元理貴(工学部基礎理工学科4年※ 多米田研究室)
概要:超高エネルギー宇宙線の起源解明を目的としたテレスコープアレイ(TA)実験において、2箇所以上の大気蛍光望遠鏡で観測された宇宙線空気シャワーのステレオ事象を解析し、宇宙線の質量組成の推定において重要な観測量であるXmaxの測定結果を報告しました。さらに、地球観測衛星EarthCAREから照射されるレーザーを利用して、大気蛍光望遠鏡の感度を較正する新たな手法を提案し、その初期解析結果についても報告しました。
※学年は受賞当時のものとなります
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