3月7日(金)、令和6年度BIM操作講習会(主催:日本建築行政会議、共催:大阪電気通信大学)を寝屋川キャンパスにて開催しました。
本講習会は、2025年度実施予定の「電子申請」および「BIM図面審査」について、最新情報を提供するとともに、BIMソフトを実際に操作しながら、確認申請図の整合性を担保する仕組みを理解することを目的としています。
最初に、JCBA指定機関委員会事務局 日本ERI株式会社 BIM推進センター長の関戸有里氏から概要説明と電子・BIMを活用した確認申請の最新動向、BIMによる建築確認の取り組み状況について説明がありました。
その後、建築・デザイン学部 建築・デザイン学科 建築専攻 飯島憲一教授が「建築DXに向けて ~電子申請とBIMによる確認審査~」と題し、これまでの基礎編に続き、応用編を説明。続く操作体験では、建築3次元ソフトウェアの「Revit」の基本操作やBIMモデルの視覚化、平面図の作り方などを説明し、3階建て事務所ビルのサンプルモデルを使用して操作方法を教授しました。また、講習会では飯島研究室の学生5人がティーチングアシスタントとして参加し、参加者をサポートしました。
講習会の最後には、飯島研究室の山條泰史さん(建築学科4年※)と天津日向さん(建築学科4年※)による研究発表が行われました。建築業務に従事する専門家の方々を前に、それぞれ関連性の高いテーマについて発表し、会場にいた専門家からは、論点の鋭さや発信力の高さが高く評価されました。
参加者からは、「普段の審査業務では、業界全体の視野が狭くなりがちですが、今回の講習会では未来の業界動向について学ぶことができました。また、大学生の論文発表も良い刺激になりました」「実際に自ら操作する体験をさせていただいたことで、理解が一層深まりました」「BIMについて初歩的な説明があり、今後どのように運用されていくのかイメージしやすくなりました」と大きな関心と期待が寄せられました。
関戸氏からは、「研究発表は非常に刺激的で、その内容の高度さには感心させられました。また、講習会では学生の丁寧なサポートのおかげで、参加者全員が満足できる、非常に充実したものとなりました」と評価をいただきました。
登壇した2人の研究成果は、2025年度 日本建築学会大会 学術講演会でも発表される予定です。
発表者および研究テーマは以下のとおりです。
・山條泰史(建築学科4年※)
「木造建築物を対象としたBIMによる構造設計図書自動作成システムの開発」
・天津日向(建築学科4年※)
「BIMによる建築確認の可能性に関する研究 ~居室の床面積に対する有効採光面積を対象として~」
本学は、文部科学省が実施する令和3年度「デジタルと専門分野の掛け合わせによる産業DXをけん引する高度専門人材育成事業」及び令和4年度「成長分野における即戦力人材輩出に向けたリカレント教育推進事業」に選定され、産業界と連携しながら、BIMを活用した高度な専門人材の育成を推進しています。今後も、学生だけでなく、卒業生、社会人を対象に、建築業界のデジタル化を支えるDX教育を推進していきます。
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