数理科学教育研究センター 前田郁弥講師らの研究グループが、天の川銀河と似た構造をもつ近傍の棒渦巻銀河M83を対象に、アルマ電波望遠鏡 (ALMA)の分子ガスデータを解析し、10個の高速度雲を発見しました。なお、この論文は天文学と天体物理学を扱う学術雑誌「The Astrophysical Journal」に掲載されました。
本研究は、近傍銀河で従来は観測されてこなかった分子ガスから成る高速度雲が銀河円盤に流れ込む様子を系統的に調べた先駆的な研究です。
今後は銀河外からの高密度なガスの流入を捉えたことにより、銀河が星形成活動を長く維持するメカニズムを理解する手がかりになると期待されます。
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【論文情報】
雑誌名:The Astrophysical Journal
題 名:High-Velocity Molecular Clouds in M83
著者名:Nagata,M.; Egusa,F.; Maeda, F.; Tokuda,K.; Kohno,K.; Morokuma-Matsui,K.; Koda, J.
DOI: 10.3847/1538-4357/addab7