6月14日(土)、15日(日)、HOKUSHU仙台市科学館(宮城県仙台市)で開催された「第37回知能ロボットコンテスト2025」で、自由工房の知能ロボットプロジェクトメンバー 鈴木和彬さん(工学部電子機械工学科3年)が「アイディア倒れ賞」を受賞しました。
この賞は、優れたアイディアに基づいた機構を実現し、確実に機能させたものの、惜しくも優勝や準優勝には届かなかったチームに贈られる特別賞です。鈴木さんが製作した知能ロボット「oecu v2」は、重さ0.7kgの軽量型で、ライントレース機能に加え、レーザーセンサやカラーセンサを搭載。指定された位置までボールを正確に発射することができ、その独自の発射機構が高く評価されました。「oecu v2」が出場したチャレンジャーコースには全国から60チームが参加し、鈴木さんは4位という好成績を収めました。
知能ロボットコンテストは、1990年にスタートした歴史あるロボット競技会で、教育的効果と基礎的な研究開発能力の育成を目的としています。自律型の自作ロボットが、競技台上に置かれた3色のボールや缶を検出・捕獲し、色ごとに分別・回収する性能を競う、ロボット工学やAI技術の応用力が問われる高難度の競技です。
また、競技タスクは「ゴミの分別・回収」など、SDGsの達成や人手不足の解消といった社会課題に直結する実生活に密着したテーマ設定も、本コンテストの特徴のひとつです。
鈴木さんは、「大学入学を機にロボット作りを始め、2年生で初めてこの大会に出場しました。前回は、現地で再組立が必要な中型ロボットで挑みましたが、調整がうまくいきませんでした。今回は分解せずに運べる軽量型ロボットを製作し、安定性を高めました。特にボール発射機構には納得がいくまで改良を重ね、工房に泊まり込みで作業した日もありました。本番前は緊張で押しつぶされそうになりましたが、仲間のおかげで気持ちを切り替えることができ、目標だった入賞を果たすことができました。今回の経験を、今後の学生生活にも活かしていきたいです」と笑顔を見せました。
自由工房では、学生による「モノづくり」を支援しており、学生の日々の努力が今回のような成果に結びつくようこれからもサポートしていきます。
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