8月4日(月)、5日(火)、堀場製作所 朽木研修センター(滋賀県高島市)で開催された「第19回日本分析化学会近畿支部夏季セミナー ~ぶんせき秘帖 巻ノ拾九~」で、知念優太さん(大学院工学研究科工学専攻 先端理工学コース1年 森田研究室)が優秀ポスター発表賞を受賞しました。
本セミナーは、日本分析化学会近畿支部が主催するもので、今年で第19回を迎えます。今回は「友達を作り世界を広げる」をテーマに、講演や学生によるポスター発表を通して、若手からベテランまで幅広い研究者の交流と意見交換を図ることを目的としています。
受賞した知念さんは「他大学の先生や学生と多く交流でき、人に伝えることの大切さを実感しました。学会発表は学部生時代から何度か経験していますが、賞をいただいたのは初めてで、驚きとともに嬉しさを感じています。研究は成果が出ず苦労することもありましたが、先生との議論を重ねることで光が見えてきました。研究が好きだからこそ、困難な時期も続けられました」と語りました。
また、大学院進学について「学部生の頃に比べ研究に十分な時間があり、専門知識を深めながら自分で考えて進められるようになりました。今回の研究で得られた共良溶媒効果の知見をもとに、学術論文の執筆にも挑戦したいです。将来は研究で培った知識を活かせる職に就きたいです」と今後の目標を話しました。
大学院工学研究科 先端理工学コース 森田成昭教授は「当初は指示したことしかできなかったのが、自ら考えデータ解析や実験を進められるようになり、成長を感じています。今後は、現在の研究を自分の力でまとめていってほしいです」と今後への期待を述べました。
この研究成果は、バイオマテリアルの溶解挙動の理解を深めるとともに、今後の機能性材料の設計にも貢献が期待されます。
【研究発表内容】
テーマ:「時間依存赤外分光と計算化学を用いたPMEAの共良溶媒効果の考察」
概要:
抗血栓性を示すバイオマテリアルであるポリ(2-メトキシエチルアクリレート)(PMEA)は、純水とエタノールには不溶であるにもかかわらず、体積分率で0.4-0.98のエタノール水溶液には可溶となる「共良溶媒効果」を示すことが知られている。本研究では、PMEAがエタノール水溶液に可溶となる、共良溶媒効果を引き起こす溶媒和構造を明らかにすることを目的とし、時間依存赤外分光と量子化学計算を組み合わせて、PMEAの溶媒和構造の解析を行いました。
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