四條畷市と本学の連携事業である官学連携講座「中国語で読む漢詩講座」が、四條畷市立公民館にて全2回の日程で開催されました。本講座では、総合情報学部ゲーム&メディア学科 木子香教授が講師として登壇し、漢詩の奥深い世界を紹介しました。
初回の講座は9月4日(木)に行われ、「漢詩の世界~笑って問う客何処より来ると~」をテーマに、現代中国の社会状況を交えながら、盛唐の詩人である賀知章(が ちしょう:659年-744年)と王昌齢(おう しょうれい:-755年)の生涯や作品について解説。参加者は中国語の声調の基礎を学んだ後、賀知章の代表作「回郷偶書」を実際に音読し、その詩情を深く味わいました。
続く9月9日(火)の第2回講座では、王昌齢の「芙蓉楼送辛漸」の音読と鑑賞から始まり、王維(おう い:-759年)の「送元二使安西」、そして李白(り はく:701年-762年)の「峨眉山月歌」と、名だたる詩人たちの傑作を次々と取り上げました。
講座では、現在の中国地図と照らし合わせながら、詩が詠まれた当時の地理的背景を解説するなど、多角的なアプローチで漢詩の魅力を伝えました。
両日ともに盛況のうちに終了し、参加者からは「今後の漢詩講座の開催にも期待したい」といった声が寄せられ、好評を博しました。