7月26日(土)、27日(日)の2日間、寝屋川キャンパス アクティビティホールで「2025年度マイクロマウス関西地区大会」(主催:マイクロマウス委員会関西支部、共催:公益財団法人ニューテクノロジー振興財団、大阪電気通信大学)が開催されました。
本競技は、1977年にIEEE(米国電気電子学会)が提唱し、日本では1980年から「全日本マイクロマウス大会」として毎年開催されている、世界で最も歴史あるロボット競技会です。今回の関西地区大会には100台を超えるロボットがエントリーし、参加者たちは自作のロボットを走らせタイムを競いました。
競技は「マイクロマウス競技」「クラシックマウス競技」「ロボトレース競技」の3種目が行われ、工学部電子機械工学科 入部正継教授(マイクロマウス委員会関西支部副支部長)ら審査員のもと、熱戦が繰り広げられました。
本大会では、自由工房の学生たちが活躍しました。「クラシックマウス競技」では谷口幸士郎さん(工学部電気電子工学科3年)と藤本裕人さん(情報通信工学部通信工学科2年)が特別賞を受賞。「マイクロマウス競技」では、中西健心さん(工学部電子機械工学科4年)と坂上公哉さん(同学部学科3年)が特別賞を受賞しました。さらに、本学卒業生2人も「クラシックマウス競技」で2位と6位に入賞しました。
また、全日本大会の主催団体である公益財団法人ニューテクノロジー振興財団の協力と、特別協賛企業である株式会社アールティの協力のもと、同社の「Pi:Co Classic1・2・3 ESP版・V2」のキットを使用した限定競技「Pi:Co杯」としても開催され、目覚ましい成果を収めました。
本大会では、谷口さんが 37秒917のタイムを記録し「クラシックマウス競技」で優勝、中西さんも、29秒386を記録し「マイクロマウス競技」で優勝を果たしました。中西さんは昨年に続き、2回目の優勝となりました。
■受賞学生コメント
谷口幸士郎さん
「大会までなかなか調整する時間がなく、これまでで一番不安な大会でしたが、運にも恵まれて賞をいただくことができました。これまでこうした賞をいただいたことがなかったので本当に嬉しく思います」
藤本裕人さん
「昨年の関西地区大会では、練習環境とは異なる大会会場の環境に対応できず、完走できなかった悔しい経験をしました。その悔しさを糧に、どのような環境でも安定して走行できる機体を目指して改良を重ねてきました。今大会では、昨年果たせなかった完走と安定した走行を実現でき、とても嬉しく思います。今後は、後輩たちが安心して大会に挑戦できるよう、次期教育キットの開発にも取り組んでいきたいです」
中西健心さん
「Pi:Co杯関西地区大会において、昨年度に続き優勝することができました。既存プログラムのパラメータ調整に集中したことが、速い走行につながったと思います。新規性のあるソフトウェア構造に取り組めなかったことは課題と感じており、今後は新たな走法にも挑戦していきたいです」
坂上公哉さん
「特別賞をいただき、とても光栄に思います。クラシックマウスやロボトレース競技にも出場していたため、調整時間は限られていましたが、短時間で機体の特性をつかみ、安定した走行につなげることができました。今回の経験を通じて、効率的な調整や戦略の重要性を学ぶことができました。今後も良い結果を残せるよう努力していきます」
本大会には、本学がバックアップする「モノづくり」の課外活動の場である自由工房が運営に協力しています。学生の日々の努力が成果につながるよう、今後もサポートを続けていきます。
◇大会結果
■2025年度マイクロマウス関西地区大会クラシックマウス競技
・特別賞
谷口幸士郎(レッドスター)/工学部電気電子工学科3年
藤本裕人(Roll Alone)/情報通信工学部通信工学科2年
■2025年度マイクロマウス関西地区大会マイクロマウス競技
・特別賞
中西健心(なんか小さくてわからないやつ)/工学部電子機械工学科4年
坂上公哉(Pico次郎)/工学部電子機械工学科3年
■Pi:Co杯関西地区大会
・クラシックマウス競技 優勝
谷口幸士郎(レッドスター)/工学部電気電子工学科3年
・マイクロマウス競技 優勝
中西健心(なんか小さくてわからないやつ)/工学部電子機械工学科4年
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