10月25日(土)から27日(月)の3日間、韓国・済州島で開催された「2025全世界運動学・スポーツ科学連合学術大会(World Congress of Kinesiology and Sport Science,WCKSS)」で、稲田竜太さん(大学院 医療福祉工学研究科医療福祉工学専攻博士後期 1年 小柳研究室)が、若手研究奨励賞(Young Investigators Award,YIA)を受賞しました。
本国際学会は、アジア運動学会(Asian Society of Kinesiology,ASK)が主催する、スポーツ医学、運動学、スポーツ科学をはじめとする幅広い分野の研究者・教育者・専門家、学生が一堂に会して最新の研究成果や知見を共有する国際的な学術大会です。
稲田さんは理学療法士として10年間医療機関に勤務する中で、後十字靭帯(PCL)損傷で悩む患者を助けたいという思いから、本学大学院に進学。健康情報学部医療情報学科理学療法学専攻 小柳磨毅教授のもとで、研究を続けています。
受賞にあたり稲田さんは、「先生方のご指導のおかげで若手研究奨励賞をいただくことができました。ご指導いただいた先生方、研究室の仲間、そして装具制作にご協力いただいた3D造形先端加工センターの方々に感謝申し上げます。初めての国際会議で、英語での質疑応答に課題が残る中、受賞できたことに驚きました。発表を振り返ると、新たに開発した『PCL装具』の提案やポスターの見やすさが評価につながったのではないかと思います。装具を開発する中で、新しいものを形にすることの難しさや、工学的なメカニズムの理解に苦労しましたが、今後はPCL損傷に悩む方々にとって実際に有用な装具となるよう検証を進め、医学・理学療法分野の発展に貢献したいです」と語りました。
研究発表の内容は以下の通りです。
テーマ:「Biomechanical evaluation of a novel posterior cruciate ligament brace with a dual-spring mechanism」
稲田竜太(大阪電気通信大学大学院)
概要:本研究では、新たに考案した軽量・コンパクトな後十字靭帯(PCL)装具について、薄型フィルムセンサーを用いて力学的特性を検証し、既存装具(Rebound PCL brace、Donjoy PCL brace)と制動力を比較した。その結果、新たなPCL装具は、強い制動力が報告されているRebound PCL braceと同等の制動力を示し、制動力の乏しいDonjoy PCL braceを上回る制動力を有することが明らかとなった。これらにより、新たなPCL装具は、軽量・コンパクトでありながら優れた力学的特性を有していることが示された。
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