11月26日(水)、堺市立英彰小学校にて本学が参画している日本経済新聞社「南大阪REBORNコンソーシアム」の取り組みの一環として、南海電気鉄道株式会社と連携した防災教育の出前授業を行いました。本学からは、総合情報学部情報学科 中原研究室の学生が授業の運営とVR体験のサポートを担当し、児童の学びを支えました。
本取り組みは、日本経済新聞社が大阪発刊100周年記念事業として南大阪エリアの活性化とプレゼンス向上をめざす産官学連携プロジェクトです。本学は「先端教育・語学教育」分野に参画し、デジタル教材や先端機器を活用したICT教育モデルの構築に取り組んでいます。
今回の授業には小学4年生約55人が参加しました。
前半は南海電気鉄道株式会社より、地震発生時の鉄道システムの動作や社員の防災訓練、駅に備蓄されている非常食の状況など、鉄道会社が行う防災の取り組みについて説明がありました。児童は、災害時に駅員の指示に従う大切さについて理解を深めていました。
後半は、中原研究室によるVR防災体験を実施しました。
「VR脱出ゲーム」では、徳島県の実在する町を3Dで再現した空間で、津波から高台へ避難するシミュレーションに挑戦。地震により塀が崩れたり車で道が塞がれたりする状況を体験することで、複数の避難経路を想定しておく重要性を学びました。
「VR防災間違い探しゲーム」では、勉強部屋に潜む防災上の問題点を3分間で探すもので、正解すると改善ポイントが表示され、楽しみながら防災知識を習得できる内容でした。
児童たちは学生スタッフのサポートを受けながら積極的に取り組み、「楽しかった」「またやりたい」といった感想が寄せられました。担当教員からも「ゲームを通じて学べることを知ってほしい」「楽しみながら防災を学べる良い機会だった」と好評をいただきました。
本学は今後も、社会課題の解決に貢献する教育・研究を推進し、地域とともに学びを創出していきます。
※「VR脱出ゲーム」と「VR防災間違い探しゲーム」は、情報通信研究機構(NICT)の「高度通信・放送研究開発委託研究に係る令和6年度新規委託研究」に採択された「地域レジリエンス向上のための市民協働型データ収集基盤と防災減災・復興支援技術の研究開発(採択番号23603)」によって実施されています。