6月9日(金)、工学部 基礎理工学科の新入生歓迎イベント「卵落としコンテスト」のプレゼン大会が行われました。
「卵落としコンテスト」は、A2ケント紙1枚、はさみ、ものさし、セロハンテープなどの限られた材料を使って卵を守る緩衝器を製作し、学舎5階(約18mの高さ)から落とす競技です。物理などの科学知識だけでなく、アイデアやモノづくりのセンスも問われる頭脳競技です。
授業の初めに、6月2日(金)に行われたコンテスト本選で卵を割らずに落下させ、的中心からの距離が近かった上位3チームを「優秀賞」として表彰しました。
その後、プレゼン大会が行われチームごとに緩衝器製作の過程や工夫したポイント、結果からどのような学びがあったかなどをプレゼンテーションしました。
アイデアがよかった作品には「アイデア賞」、見事なプレゼンテーションを行ったチームには「プレゼン賞」が贈られました。各賞10点満点で、学科教員と学生の投票で決まります。
優秀賞1位、プレゼン賞、アイデア賞共に3位を受賞したチーム「XY」は、製作にあたりまず構造を紙に書き出しパーツごとの作り方をチームで話し合いました。そしてパラシュート型のサンプルを制作し、卵を置く土台の追加や飛び出さないようにカバーを付けるなどの改良を行ったことを説明。結果、パラシュートによる空気抵抗と衝撃吸収の緩衝材や、二重構造により重心が下向きとなったことで、安定した落下が出来たのではないかと考察しました。
プレゼン賞、アイデア賞共に1位を受賞した「チームHardBoiled」は、衝撃吸収型をコンセプトにプロペラ型やクッション型、トゲトゲ型の初期案を制作し、改良を重ねた結果、トゲトゲ型を使用し本選に挑んだ過程を説明。トゲトゲを増やし、設置面積を大きくすることで衝撃を分散させることができた為、卵が割れなかったのではないかと結論付けました。
そのほかのチームもユニークなアイデアや考察があり、各チームのこだわりや努力が垣間見えたプレゼンテーション内容でした。
授業を担当した名倉誠准教授は、「卵落としコンテストは、仲間とのコミュニケーションとものづくりを楽しむことを目的に実施しています。今年はあいにくの雨天のため、屋内での実施となりましたが、例年とは違って他の学科の学生や教職員が見守ってくれたので、
これまでにない緊張感とともに大いに盛り上がったように思います。コンテスト本戦でもプレゼン大会でも、学生たちはそれぞれの個性を生かし熱心に取り組んでくれました。うまくいったチーム、そうでなかったチームそれぞれでしたが、学生たちには単に結果だけではなく、他のチームの良かった点、自分たちの改善すべき点などにもぜひ気づいてほしいと思います。この行事をきっかけに、大学での勉強も、仲間とともに軌道にうまく乗っていくことを願っています」と感想を述べました。
「卵落としコンテスト」を通して学生たちは、仲間とのコミュニケーションの大切さや、ものづくりの楽しさを実感できたのではないでしょうか。
結果は以下の通りです。
優秀賞
1位 XY(中心からの距離/14cm)
2位 ひよこ(中心からの距離/ 24cm)
3位 あまりもの(中心からの距離/30cm)
フェニックスEXドラゴン/チームHardBoiled/しゅーくりーム/たまごやき/フリシオ
プレゼン賞
1位 チームHardBoiled
2位 ぐるたん柳田
3位 XY
アイデア賞
1位 チームHardBoiled
1位 ぐるたん柳田
3位 オムライス
3位 XY
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