12月22日(日)、大阪公立大学I-siteなんば(大阪市浪速区)で開催された「電子情報通信学会関西支部 若手研究発表会」おいて、磯村怜央さん(医療福祉工学研究科医療福祉工学専攻1年※ 松村研究室)が優秀論文発表賞を受賞しました。
本研究発表会は、従来の電気関係学会関西連合大会(2023年まで)を発展させ、学部生、大学院生、高専生、企業の若手技術者などを対象として、発表と議論を通した研鑽・交流の場を提供することを目的としています。
今回の受賞は、本学の医療福祉分野における革新的な技術の研究成果を発表し、その高い学術的価値と実社会への貢献の可能性が高く評価されました。
研究発表の内容は以下の通りです。
テーマ:心電図•光電脈波の計測に基づく最高・最低血圧の連続推定
磯村怜央(医療福祉工学研究科医療福祉工学専攻1年※)
松村雅史(医療福祉工学研究科教授)
水野裕志(医療福祉工学研究科准教授)
大野翔(医療福祉工学研究科医療福祉工学専攻2年※)
辻竜之介(大阪医専)
辻村肇(滋賀医科大学)
研究概要:本研究では、心電計と脈波センサを一体化したネックバンド型デバイスを開発。本デバイスは、心電図と光電脈波を計測し、脈波伝播時間を測定することで血圧を推定し、連続的な血圧モニタリングを可能にします。本発表では、このシステムが日常生活で適用可能であるか検証するため、長時間(約6時間)の日常生活動作時の血圧モニタリングを実施しました。その結果、本システムはIEEEが定めたカフレス血圧計の規格に準拠しており、日常生活下での連続的な血圧測定に有用である可能性を示しました。
医療福祉工学研究科は、今後も医療と福祉の分野で新しい技術の開発を目指し、学際的な研究を推進していく方針です。
■受賞学生のコメント
磯村怜央さん(医療福祉工学研究科医療福祉工学専攻1年※)
「初めての学会でこのような賞をいただけたことを、大変嬉しく思います。今回の研究では、5時間にわたる長時間の血圧モニタリングを実施しました。1回の計測にかかる時間が長く、モニタリング後のデータ解析にもさらに多くの時間を費やし、データ収集や分析には苦労しました。そのような中で、日頃よりご指導いただいている松村教授をはじめ、研究を支えてくれた研究室メンバーに、心から感謝しています。今後は、現在進めている研究をさらに発展させ、実用化に一歩でも近づけるよう努めてまいります」
医療福祉工学研究科 松村雅史教授コメント
「名立たる国公立大学の大学院生が本学会で研究発表を行っている中で、選ばれたことの意義は非常に大きいと感じています。この研究は、研究室の歴代の学生が賞を受賞している実績があり、その継続に加えて、さらに新しい進化を加えたことが今回の評価につながったと考えます。また、審査員の方々や、最先端の血圧計を開発している医療機器メーカーの方々からも、非常に貴重なご意見をいただくことができました」
※学年は受賞当時のものとなります
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