10月11日(土)、けいはんなプラザ(京都府相楽郡)で開催された「けいはんな万博2025」閉会セレモニーで、工学部電子機械工学科 鄭研究室の牧島良幸さん(大学院 工学研究科工学専攻制御機械工学コース 1年)、門川哲也さん(工学部電子機械工学科 4年)、勇崎和真さん(同学科 4年)、仲村恭祐さん(同学科4年)が設計・製作したアバターロボット「KOcoA(ココア)」が、演奏の指揮を担当しました。
KOcoAの名前は、K:けいはんな、O:OECU(大阪電気通信大学)、co:コラボレーション、A:アバターの頭文字を組み合わせて名付けられました。
「KOcoA」は、プロの指揮者が装着するマスター装置から送られる動作データをワイヤレスで受信し、ステージ上でリアルタイムに指揮を再現するロボットです。指揮者は別室から、ロボットが捉えた演奏者の映像と音声を低遅延で確認しながら指揮を行い、遠隔地にいながらも一体感のある演奏を実現しました。
プロの演奏家による生演奏とともに、同研究室が製作した先進的なロボット技術が披露され、会場は大いに盛り上がりました。
■学生コメント
牧島さん「これまでロボットは作ってきましたが、人が装着するロボットの製作は初めてで、指揮者の方に装着していただくため最も力を入れて製作しました。3Dプリンタでの製作では、片腕だけで30時間かかることもあり、タイトなスケジュールの中でなんとか完成させることができました。みんなで一つの目標に向かって取り組んだので、本番が終わったときは大きな達成感がありました。日頃の研究ではできない貴重な経験となりました」
門川さん「移動体部分を担当し、下部の箱に回路関係の部品を収めるのに苦労しました。当日は片輪が動かず、押して入場するハプニングもありましたが、最後まで演奏ができてほっとしています。この短期間で仕上げることができたことに、自分でも驚いています。今後は、モノづくりの際に確実に動作するロボットを製作し、研究だけでなく完成品を作れるようになりたいです。今回の経験は大変でしたが、振り返ると楽しかったです」
勇崎さん「本番で無事に動いて安心しました。足回りの制御を担当しましたが、人が操作しやすいようにプログラムを調整することが難しかったです。今回の経験を通して、プログラムの使用環境が変わっても対応ができるよう、オブジェクト指向での開発を意識することの大切さを学びました。また、技術だけでなく、チームメンバーとのコミュニケーションの重要性など、多くのことを得られました」
当日の演奏の様子は、YouTubeで公開されています。
指揮者アバターロボットとの共演「飛天の奏〜けいはんなSTORY〜」
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