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紀要(2011年度)

MERI Activity Report (2011 Vol.12)

1.巻頭言(全文掲載)

平成12年度にメカトロニクス基礎研究施設が設立されましてから9年の長きにわたって研究施設としての研究実績を積み重ね、平成21年度に発展的に名称変更しメカトロニクス基礎研究所として新たに発足いたしました。したがいまして、平成23年度が研究所としての3年目の年度となります。

平成23年3月11日には東北太平洋沖で巨大な地震が発生し、それによる巨大な津波が甚大な被害をもたらしました。日本では起こり得ないことと思われていましたが原子力発電設備・施設も破壊され、絶対安全と言われていた神話が脆くも崩れ去りました。人間というのは事故が起こって初めてことの重大さに気づかされる。そのことを事前に予知して未然に防ぐこと、それが科学研究者らの使命であったは ずですが、知らず知らずのうちに人間は奢り高ぶりそして怠慢になり、そうして事故を繰り返す。先人寺田寅彦が「災害は多分に人為的なものであるから技術によって根絶出来るように思えるが、逆に人為的であるが故に不可抗的だと言えないか」と警告しています。今年度は災害からの復興に終始した一年間でしたが、いま私たち科学者に求められていることは「真摯に自然と向き合って、工学倫理感を持ち、 決して人に脅威を与えることのないやさしい機械・設備などの技術・研究開発および知の創造を行っていくことである」と受け止めるべきでしょう。こういった意味でメカトロニクス基礎研究所が社会に対して果たすべき役割はますます大きくなってきているように思います。

メカトロニクス基礎研究所では現在30名の先生方に一致協力して活発に研究していただいています。その結果、今年度は研究環境を予算面で前年度比約30%の改善を達成できております。さらに、今年度特に計画的に力を入れましたことは、研究所としての組織的な面での枠組みをしっかりとしたものにしておくことでした。既存の機械工学基礎部門、計測制御・ロボティックス部門、バイオエンジニアリン グ部門に加えまして、新たに電気・電子・情報部門を発足させることができております。したがいまして、メカトロニクス基礎研究所として実施すべきほとんどの研究分野をこれら4部門で網羅できる組織体制が実現できたことになります。このような形で多くの先生方がお互いに協調・協力し合うことによりまして、今後も予算面での研究環境をさらに良くしていくことに希望が持てることになります。

組織体制の改善・充実が実現できましたので、今後は、もっとも大切な研究そのものを充実し、社会に注目され、社会に役立ついい研究所にしていくことが必要であると受け止めております。研究所を核 にして新たな研究を促進し、外部資金も導入できるように支援し、それが新たな研究所に派生・発展していくようなことを夢に描いております。

こういったことが具体的に実現できるよう、メカトロニクス基礎研究所としましても、これまで以上に活発な活動をしていきたいと願っております。今後ともどうぞよろしくご支援いただけますようお願い申し上げます。

メカトロニクス基礎研究所 所長 石井 徳章

2.組織説明(以下、目次のみ)

3.共同研究報告

4.共同利用報告

5.講演会

6.研究報告

  • 超精密ダイヤモンド工具の長寿命化(島田 尚一、宇田 豊)
  • 超精密計測の高度化に関する研究(宇田 豊、島田 尚一、古城 直道、郷 康幸)
  • 親子協調動作を用いた車輪型移動ロボットのための自律先導走行法(安 弘、入部 正継)
  • HOT患者の支援を目的とした移動ロボットに関する研究(入部 正継、遠藤 玄、田窪 敏夫)
  • 義足足部・足継手部の動的歩行機能計測システムの構築に関する研究(吉田 晴行、森本 正治、橋本 泰典、西原 一嘉、半田 裕貴)
  • 高機能下肢装具足継手部の歩行機能特性と構造強度特性に関する計測・試験・評価(第1報)(森本 正治、吉田 晴行、富山 弘基、橋本 泰典、西原 一嘉、藤川 智彦、藤田 良平)
  • 生体現象とメカトロニクス技術を応用した医療機械の研究(第1報)(長倉 俊明、橘 克典、海本 浩一)

7.論文リスト

8.共同研究装置・共同利用装置一覧

9.編集後記

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