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紀要(2014年度)

MERI Activity Report (2014 Vol.15)

1.巻頭言(全文掲載)

da Vinci Surgical System(ダ・ヴィンチ外科手術システム)、介護ロボット、ウェアラブルデバイス、自動運転など科学技術は進化して、人間に関係するセンシング、ビッグデータ、脳科学、ロボティクス、IoT(Internet of Things)、エネルギー・環境などが大きく成長すると予想されます。本学におきましても、開設以来、工学部、情報通信工学部、医療福祉工学部、総合情報学部、金融経済学部の5つの学部、3つの大学院研究科を有する大学に成長し、情報社会ならびに超高齢社会のニーズに合った研究教育を行い、高度人材を育成しております。大学として研究活動を推進させるべくエレクトロニクス基礎研究所、メカトロニクス基礎研究所の2つの研究所があり、多くの研究成果をあげております。

メカトロニクス基礎研究所は、2009年にメカトロニクス研究施設から研究所として発足し、初代研究所長の石井徳章先生(本学名誉教授)のもとで機械工学基礎、電気・電子・情報、エネルギー・環境工学、計測制御・ロボティクス、バイオエンジニアリングの多彩な部門が開設され、時代をリードする研究を推進しております。現在の研究所のスタッフは、工学部、総合情報学部、医療福祉工学部の教員32名におよび、大学院生約40名、学部生約140名と共同して産業機器や医療福祉機器など役に立つ機器の小型化・精密化・高機能化に関する研究を推進しております。本年度の研究業績も多数得られており、先生方の研究活動の基盤となる研究環境も予算面で前年度比約13%の増加となっております。今後も、学部学科の垣根を越えて多くの先生方にお互いに協調・協力し合って活発に活動していただけるように、予算面ならびに研究環境面の改善を進めていきたいと思います。

最近では、産学連携の推進を重点的に行っており、外部の企業や研究機関、医療機関などと積極的に共同研究が推進されるように研究所が援助しております。その成果として、2013年東京女子医科大学病院神経精神科医師との特定共同研究「血中酸素動態を検出するヘッドバンドNIRSの開発」が始まりプロトタイプのNIRSが完成しております。また、2014年前川製作所との共同研究「スクロール加工技術と高速運転性能に関する研究」が行われております。今後とも、メカトロニクス基礎研究所として、外部機関と連携した共同研究を推進していきたいと考えております。

メカトロニクス基礎研究所として、特別講演会やシンポジュウム等を多数開催して、大学院生や学部生の研究モティベーションを高めることに寄与できたのではと考えております。今後は、エネルギー、ロボティックス、臨床医工学の最先端の研究に加え、研究倫理や技術者倫理に関するテーマも計画しております。この研究倫理に関する特別講演は、活躍すべき大学院生、学部卒研生にも是非聞いて頂きたいと考えております。

以上のように、メカトロニクス基礎研究所は、初代所長の石井先生の意思を引き継ぎ、企業の方々との連携を推進していきたいと考えております。メカトロニクス基礎研究所の研究活動が社会に役に立ち世の中を変えるように、皆様方とともに発展できるように努力いたしますので、よろしくお願いいたします。

メカトロニクス基礎研究所 所長 松村 雅史

2.組織説明(以下、目次のみ)

3.共同研究報告

4.共同利用報告

5.講演会

6.研究報告

  • エアコン・冷凍機用圧縮機の高性能化に関する研究(石井 徳章、小笹 俊博、奥 達也、阿南 景子、辻 琢磨)
  • 大形テンタゲートの振動実地調査結果に基づいた動的不安定に関する検証(石井 徳章、阿南 景子、奥 達也、辻 琢磨)
  • 逆解析手法を用いた可観測情報から物体内部の状態を推定する手法に関する研究- 荷重の推定に関する実験的検証 -(井岡 誠司、左手 信明、鳥越 翔)
  • 肝臓の外科手術を円滑に遂行するための教育用シミュレータ及び臨床用ナビゲータの開発(登尾 啓史、大西 克彦、小枝 正直、海堀 正樹)
  • HOT患者支援のための酸素ボンベ搬送用移動体ロボットに関する研究(入部 正継、遠藤 玄、田窪 敏夫)
  • 日常生活支援用パワーアシストマニピュレータの開発(鄭 聖熹、高原 郷司、入部 正継)
  • 歩行負荷シミュレータを用いた義足足部・足継手部の歩行機能計測評価法(森本 正治、吉田 晴行、富山 弘基、橋本 泰典)
  • 股関節角度の違いが跳躍動作に与える影響(大石 利光、市谷 浩一郎)
  • 坑井内原位置での誘電率測定と電磁波の到来方向推定への応用(海老原 聡、町支 寛幸)
  • CO2冷媒ヒートポンプを組み込んだ放射冷房とデシカント除湿の複合システムの提案と省エネルギー性に関する検討(添田 晴生、岡田 裕也、森 幸治,高岡 大造)
  • 撹拌機および曝気循環装置の開発研究(中田 亮生、山岸 真孝)
  • NIRSによるうつ病の簡易診断応用(日坂 真樹、喜田 光洋、三宅 泰広、松村 雅史、石井 徳章)
  • 人間と同等の表現力を有する16自由度双腕マニピュレータ開発(入部 正継、鄭 聖熹、吉田 浩治、衣笠 哲也)
  • 高い可搬能力を有する腰関節付き車輪倒立型移動体の開発(鄭 聖熹、入部 正継、高原 郷司)

7.学術発表論文(業績)一覧

8.共同研究装置・共同利用装置一覧

9.編集後記

大学紹介

学生一人ひとりの興味・関心を大切にする独自の「4ステップの実学教育」をはじめ、本学の特長および、概要についてご紹介いたします。

4ステップの実学教育

入試情報

入試情報や受験生向けイベントについてお知らせします。オープンキャンパスの情報もこちらからご確認ください。

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