総合情報学部ゲーム&メディア学科とデジタルゲーム学科科目「多文化コミュニケーション」の授業(担当:木子香准教授)は、授業内容の一つ「異文化へのインタビュー」において、本学の留学生と日本人学生が意見交流する場を設けました。この取り組みは国際交流センターの協力のもと、2週に渡り実施しました。
7月8日(金)は、留学生が自国の伝統・現代文化を日本人の学生にプレゼンテーションをしました。5人の留学生たちは、「中国のネットショッピングについて」「韓国の伝統文化ドルジャンチについて」など、各国のさまざまな文化を紹介。日本人の学生たちは興味深くプレゼンに聞き入り、質問が飛び交うなど積極的な姿勢で参加していました。
翌週の7月15日(金)は、「異文化へのインタビュー」をテーマに、留学生と日本人学生のグループディスカッションを実施しました。
当日は、日本人学生が6グループに分かれ、6人の留学生が各グループを回りました。中国・韓国・インドネシア・オランダの4か国の学生たちが日本人学生に質問を投げかけ、それぞれが答えたり議論をしたりしていました。
「今までに大きな地震に遭遇したことはありますか?地震があったときのアドバイスをください」「いってらっしゃい、ただいま、いただきます、ごちそうさまでした、などの生活の中で使用する言葉は皆さんもよく使っていますか?」「日本人の大学生の皆さんは、余暇にどんなことをして楽しんでいますか?」「学校生活の中で先輩・後輩のような上下関係で大変だったことはありますか?」など、日本に関わりの深い質問や異文化ならではの質問が飛び交い、どのグループもとても盛り上がり、多文化・異文化を実感する機会となりました。
授業が終わった後も話し込む留学生と日本人学生の様子も見られ、お互いを知るきっかけとなる取り組みとなりました。
参加した日本人学生たちは「他の文化を持つ留学生から、自分たちが普段当たり前だと思っていることを改めて質問され、自分の文化についても考えさせられました」「日本人同士でも質問への答えが違うことがあり、家庭や地域によっても文化が違うことがあるのだなと発見がありました」「1人12分の時間制限があり、もっと話したいことが沢山あったので今後も交流の機会があると嬉しいです」など、気付きや今後への期待を話していました。
留学生の感想
・日本に入国してまだ1ヵ月だが、クラスメイトと対面で意見交換ができ、やっと本当の日本の大学生になれた気がして嬉しかった
・日本語を自由に使いこなせず、言いたいことがうまく伝わっているか不安だったが、オンライン授業と違って、目を合わせて話せたので気持ちは伝わったと思う
・国が違っても、アジア圏同士だと、文化の根底に共通する思想があるような気がして親近感が持てた
・途中まで日本語で頑張ったけれど、最後は英語でのプレゼンになってしまったが楽しかった
・エンターテインメントの話になると、興味の共通項が多くて話が尽きなかった。もっともっとみんなと話したい