2023.11.23
稲浦研究室・森田研究室でSDGsワークショップを開催しました
11月10日(金)、カードゲーム「2030 SDGs」公認ファシリテーターの資格を持つ総合情報学部デジタルゲーム学科 稲浦綾講師のもと、デジタルゲーム学科の稲浦研究室とゲーム&メディア学科 森田研究室の3年生が合同でSDGsワークショップを開催しました。
SDGs(Sustainable Development Goals)は、2030年に向けて17の目標と、169のターゲットからなる「持続可能な開発目標」です。キーワードは「誰一人取り残さない」世界の実現。SDGsは発展途上国のみならず、先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり、日本も積極的に取り組んでいます。
まず初めに、学生たちはグループにわかれて1分間の自己紹介を行いました。
その後、ゲーム&メディア学科 森田浩司特任講師から本日のワークショップで使用する一般社団法人イマココラボが開発したカードゲーム「2030 SDGs」が配られ、学生たちは興味津々にカードを手に取っていました。
次に、稲浦講師からSDGsについて2年次配当の授業で説明した内容のふりかえりが行われ、ゲーム内容を説明しました。
カードゲーム「2030 SDGs」は、SDGsの17の目標を達成するために、さまざまな価値観を持つ人がいる世界で、現在から2030年までの道のりを体験するシミュレーションゲームです。
ルールはいたってシンプルで「与えられたお金と時間を使って、プロジェクト活動を行うことで最終的にゴールを達成する」というものです。
ゲームの中の人生のゴールは人それぞれで、お金が一番大事という価値観を持った人や時間に余裕がある暮らしを好む人、人との繋がりが大事な人など現実世界と同じように、ゲームの世界にも異なる価値観を持った人がおり、さまざまなプロジェクトを実行しながら自分たちのゴールを目指します。もうひとつ、このゲームの肝となるのが、経済・環境・社会からなる「世界の状況」。プロジェクトを実行するたびに変化する「世界の状況」にどう対応していくかも大きなキーポイントです。
ゲームは前半・後半の2回行動タイムが行われ、前半行動タイム後の中間発表では、自分たちの人生のゴールを達成したのは8チーム中3チーム。世界の状況は、好景気ですが環境破壊が進む、世界中で不調和な社会となっていました。
後半行動タイム後の最終発表では、自分たちの人生のゴールを達成したのは8チーム中6チーム。世界の状況は、好景気でCO2問題も解決し調和のとれた豊かな社会となりました。
ゲームのふりかえりでは、前半行動タイムは自分たちのゴールを達成することを最優先にしていたので後半行動タイムは世界の状況を気にしながらプロジェクトを実行していたこと、実行して良かったプロジェクト内容などを発表していました。学生たちは、研究室・グループの壁を越えて協力し合い、世界の状況をみながら自分たちの目指す社会の実現のために積極的に取り組んでいました。
稲浦講師は「私たちが見ているものはいつも氷山の一角です。繋がっている世界をもっと理解し、世界で今何が起きているのかを学び、SDGsの本質である『誰一人取り残さない』世界の実現を目指して知識を持って行動してください」と学生たちにメッセージを送りました。
参加していた学生は「ゲームを通じて、自分たちの行動一つひとつが世界に繋がっていることがわかりました」と話していました。
SDGsの大きな目標を身近に感じ、自分たちで行動していく大切さを学ぶワークショップでした。本学では、今後もSDGsに対し積極的に取り組んでいく予定です。