2025.12.10
情報工学科に小野直亮教授が着任しました
本年度10月より、情報工学科に新たに小野直亮教授が着任しました。
小野教授は、バイオインフォマティクスやシステムズバイオロジーの分野で、遺伝子や代謝経路の解析とモデル化を中心に、機械学習や統計分析を専門としています。
着任にあたり、小野教授は自身の研究について次のようにコメントしています。
「私の研究は、生物の仕組みを理解するために、DNA配列・遺伝子発現・代謝反応など生物学的データを集め、それらを統計学的手法によって読み解くことで新たな知見を得ることをめざしています。理解が深まることで予測が可能となり、計算機上でプログラムとしてモデル化することができます。最近は、バイオ分野と人工知能を組み合わせた研究にも力を入れており、医師の診断支援や病気の早期発見、生物進化の計算機シミュレーションなどにも取り組んでいます」
また、教育にかける思いについては次のように述べています。
「学生のみなさんには、データを用いた判断力や解析力が今後ますます重要になることを伝えたいと考えています。理系・文系を問わず、経済学や心理学など他分野でも、データを扱う基礎的な力は欠かせません。大学では、その基礎が身につくよう指導していきたいと思います。また、学生と関わる際には、まずは話を聞くことを大切にし、一人ひとりの背景や考えを理解したうえで、決めつけることのないコミュニケーションを心がけたいと考えています」
最後に、今後の取り組みについて次のように述べています。
「高校・大学・社会の中で、研究や教育活動をどのように持続可能な形で発展させていくかという視点が今後ますます重要になると思います。データを活用した理解の促進や、社会全体に役立つスキルの提供、科学的・客観的な視点の普及など、大学という場を最大限に活用してもらえるような具体的な取り組みを進めていきたいと考えています」
小野教授の着任により、今後ますます情報工学科の教育・研究の充実が期待されます。これからどうぞよろしくお願いします。
小野直亮教授 経歴・プロフィール
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