10月13日(月)から17日(金)の5日間、台湾・台北で開催された国際会議「The ACM Conference on Computer and Communications Security2025(ACM CCS)」のワークショップ「Software Understanding and Reverse Engineering(SURE2025)」で、坂本法樹さん(大学院 工学研究科工学専攻 情報工学コー2年 竹内研究室)が研究発表を行いました
本会議は、 ACM(Association for Computing Machinery)のセキュリティ、監査、および制御に関する専門研究部会(SIGSAC)の主要年次会議であり、世界中から情報セキュリティの研究者、実務家、開発者、そしてユーザーが集まり、最先端のアイデアと成果を探求します。
本ワークショップは、ソフトウェア理解とリバースエンジニアリングの分野の研究を集約し、コミュニティの協力を得てその限界を理解することを目的としています。
研究発表の内容は以下のとおりです。
タイトル:「Toward Inferring Structural Semantics from Binary Code Using Graph Neural Networks」
坂本法樹(大阪電気通信大学大学院)
概要:本研究は、機械語プログラムを解析し、失われた「設計図」を復元するための核心となる特性を解明したものです。プログラムを「値がどこへ受け渡されるか」というデータの流れをグラフ構造として表現し、特性の異なる複数のGNNモデルを用いて比較検証を行いました。その結果、モデルごとに捉えられるプログラム上の構造的特徴(ミクロな特徴や全体の流れなど)が異なることを実証し、今後の解析技術の発展に不可欠な基礎知見を確立しました。
ACM CCS 2025
SURE 2025
工学研究科工学専攻情報工学コース
研究室紹介サイトWHO’S LAB(竹内和広教授)