一般社団法人 実践教育訓練学会 機械系部会主催の第3回実践加工技量チャレンジカップ選手権において、工学部機械工学科4年生で星野研究室所属の木山裕貴さん(最優秀部会長賞:金賞)、日高雄斗さん(スポンサー賞:銀賞)、宮城慶雅さん(優秀分科会長賞:銅賞)、山本大気さん(優秀分科会長賞:銅賞)がそれぞれ受賞しました。
実践加工技量チャレンジカップ選手権は、高精度の加工技術を競う大会です。星野研究室では第1回から、全国の大学教員やベテランの訓練指導員に混ざってチャレンジしています。
課題は、材質は問わず「とにかく平らな平面を創り出す」こと。学生たちは3D造形先端加工センター協力のもと、直径30mm×15mmの鋼材の試験片を、旋盤・フライス盤・研削盤・手仕上げのあとに磨き作業で仕上げました。
旋盤で7時間、フライス加工で7時間、仕上げと磨きに20時間前後かかったといい、学生たちは、3D造形先端加工センターの職員や星野実特任教授のアドバイスを元に作業に取り組みました。
学生が金賞を受賞することは同選手権で初めての快挙です。また、参加学生全員が入賞することも本学初です。
受賞について学生たちは「仕上げの段階で加える力や速度を一定にすることを心がけました。このような結果をとても嬉しく思います」(金賞受賞:木山さん)、「卒業研究のテーマは磨きを中心にしているので、木山くんに負けてしまったことは悔しかったですが、今後の研究につなげていきたいです」(銀賞受賞:日高さん)、「今回、参加した4人全員が銅賞までに入賞することができ、研究室としてすごく誇らしい結果だと思います」(銅賞受賞:宮城さん)、「仕上げ・磨きは単調な作業ですが、丁寧に加工して査定していただけたことが嬉しいです」(銅賞受賞:山本さん)と、それぞれ受賞の喜びや加工の工夫、今後の抱負などを話してくれました。
卒業研究のテーマとなる「熟練技能の技術化による技能伝承」と通ずるものもあり、今回の発表会の参加は学生にとって、とても有意義なものとなったようです。