理学療法学科では、本年度より複数台の携帯型エコー(日本シグマックス社製 ポケットエコーmiruco)を用いた実習に取り組んでいます。
ポケットエコーは、従来のエコー機器と比較すると安価で小型・軽量ですが、教育や臨床の現場でも十分に使用可能な解像性能があります。
これまで、エコーを用いた学内実習は、1台のエコー機器に対して10名以上の学生を配置し、操作と記録を交代する体制で実施してきました。しかし、こうした実習体制では学生個人の経験値が限定されるため、十分に機器の操作を習得し、理解を深めるには至りませんでした。
これに対し、複数台の携帯型エコーを導入することにより、少人数のグループ構成が可能となり、学生の習熟と理解度は格段に高まりました。
理学療法教育の現場では、骨格模型を用いた実習が一般に行われていますが、エコーの活用によりさらに皮下組織の確認が可能となり、触察技術の向上や整形外科的テストの可視化などの教育効果向上につながります。