情報通信工学部通信工学科

2021.09.27

通信工学科 前川泰之教授・柴垣佳明教授が電子情報通信学会「2020年度衛星通信研究賞」受賞

情報通信工学部通信工学科 前川泰之教授、柴垣佳明教授が電子情報通信学会 衛星通信研究会「2020年度衛星通信研究賞」を受賞し、大石理事長・学長に報告しました。
 
 
「衛星通信研究賞」は、情報通信学会の衛星通信研究専門委員会(SAT研)において行われた講演のうち、特に優秀であり今後の活躍が期待できると認められた講演論文に対して授与されるものです。
 
受賞した論文は「衛星通信回線における台風および前線通過時の降雨減衰特性」。過去30年余りの間に本学の衛星通信研究施設で記録された各種衛星(CS、BS、スカパー、スーパーバード)の電波の降雨時における減衰量を、降雨発生毎に調べたところ、台風が大学(寝屋川市)の東側を通過するときは降雨量に対して比較的大きくなり、西側を通過するときは、比較的小さくなることを発見しました。枚方市にあるアメダスの地上風速のデータと照合すると、降雨減衰は風向が衛星電波の到来方向と逆向きのときに大きくなり、同じ向きのときに小さくなることが60を超える事例から明らかになりました。
衛星電波の降雨による減衰(降雨減衰)が、雨量や雨雲の高さの他に、地上風速の影響を受けることを世界で最初に示したこと。また、雨滴の落下速度(約6m/s)と地上および上空の風速による水平方向の移動速度から、降雨減衰の増加量を理論的に導いたこと。さらに、これらは台風等の災害時における衛星通信の運用にも役立つ情報であることが評価され、今回の受賞につながりました。
 
 
大石理事長・学長は、「日頃の研究が成果として認められたこと、大学としても嬉しく思います。衛星通信施設はOECUイノベーションスクエア内へ移動しましたが、今後の研究成果にも期待しています」と伝えました。
 
 
■受賞名 :電子情報通信学会 衛星通信研究会 2020年度衛星通信研究賞
■受賞論文:衛星通信回線における台風および前線通過時の降雨減衰特性
      前川泰之・佐々木駿一・山崎光資・柴垣佳明

一覧へ戻る