11月2日(水)、9日(水)の2週にわたり、大学院建築学コース「ICT建築設計生産論」で株式会社イズミシステム設計をお招きして特別授業を行いました。
この授業は、文部科学省が実施する令和3年度「デジタルと専門分野の掛け合わせによる産業DX(デジタルトランスフォーメーション)をけん引する高度専門人材育成事業」に選定された本学の「大阪BIMハブステーションの構築による建築DXをけん引する人材育成」事業の一環として行われました。
授業ではITソリューション事業本部 BIM推進部リーダー 西井祐樹氏にご指導いただき、BIM×負荷計算、STABRO 負荷計算 for Revitのソフトの演習を行いました。
負荷計算とは、建物の空調に対する負荷を計算し、空調機器を選定するために行われるものです。
また、今回の演習で用いたSTABRO for Revitは、負荷計算ソフトであるSTABROとBIMソフトであるRevitが連携しています。そのため、BIMの建物情報を読み込み、それに対して壁などの材料の物性値を登録すると、STABROで負荷計算を行い、BIM上で空調負荷を表示させることができます。
BIMと連携した負荷計算は、現在はまだ普及していませんが、これからのデジタル時代に求められる技術です。
今回の授業では、初めにBIMと連携しないSTABROのみの計算を行い、その後で、BIMと連携したSTABRO for Revitを用いて計算を行いました。
大学院生たちは実習を通してソフトの使い方を学び、Revitと連携させることによるメリットについて身をもって知ることが出来ました。