2022.12.21
セメント系3Dプリンタで造形した造形物の基本物性データ試験を実施しました
12月3日（土）、連携先企業である倉敷紡績株式会社のご協力によりセメント系3Dプリンタで造形した造形物の強度を推定するための物理試験を、建築学科の辻聖晃教授と辻研究室の学生が実施しました。
この試験は、セメント系3Dプリンタで造形した造形物からコアを採取し、コア供試体の圧縮試験と割裂引張試験を行い、その結果からセメント系3Dプリンタで造形した場合の造形物の強度を推定するためのものです。今回のデータは、現在進めているセメント系3Dプリンタでの造形を前提とした屋外設置家具コンペティションにおける優秀作品の造形時の参考資料となります。
今後、セメント系材料を用いた3Dプリンティングによる構造物の施工が一般的に普及するためには、今回のような試験による基礎物性データの収集と知見の蓄積は非常に重要な研究です。
なお、今回の研究は、文部科学省が実施する令和3年度「デジタルと専門分野の掛け合わせによる産業DXをけん引する高度専門人材育成事業」の一環で実施されています。
本学では、最新技術であるセメント系3Dプリンタに関する教育を取り入れ、この教育を通じて、建築業務におけるDXのスキルとマインドの育成を図っています。
