9月26日(月)、本学建築学科の学生が本学と教育・研究等に関する連携協定を締結している追手門学院大学の日本文化研修道場「松籟庵」の3D計測を行いました。
松籟庵は、追手門学院大学 茨木安威キャンパス内に昭和51年に建設されており、北山杉の丸太を柱に使用するなど茶室、純日本庭園を有する数寄屋建築です。
学生は、最新技術の3Dスキャナを使用して松籟庵の内装と外装、さらに隣接する建物から天井部分など、合わせて25か所以上のポイントから計測を行い、3D点群データを取得しました。この取得した3D点群データは、本学のBIM(Building Information Modeling)スタジオの高スペックなワークステーションにてデータ処理を行い、3次元モデルを生成しました。今後、生成した3次元モデルをBIM上に取り込み、伝統建築の構造や意匠、技法などのデジタルアーカイブ化に取り組んでいきます。
なお、使用した3Dスキャナは、文部科学省が実施する令和3年度「デジタルと専門分野の掛け合わせによる産業DXをけん引する高度専門人材育成事業」により導入されたFARO FocusS 150です。
本学では、最新技術である3Dスキャナを用いた教育を取り入れ、この教育を通じて、BIMを中核としたデータ収集,データ理解,関係性の読み取りなどのデジタルスキルの修得と建築の各工程におけるBIMの活用レベルの向上及び建築業務におけるDXのスキルとマインドの育成を図っています。