3月15日(水)、建築学科 飯島研究室において、プレゼミ生を対象としたiPadやiPhoneに搭載されているLiDARスキャナを用いた3Dスキャン講座を実施しました。
LiDARスキャナは、レーザー光の反射を利用して3Dデータを生成することができます。
講座では、3Dデータの生成方法として、LiDARスキャナ、フォトグラメトリ、3Dレーザースキャナの方法があることを説明し、それぞれのメリットとデメリットを踏まえて、撮影対象によって使い分けることの重要性について説明がありました。
今後の活用方法として、これらの3つの方法を融合した手法の検討に関する研究テーマの提案がありました。
また、LiDARスキャナの計測機能で寸法が確認できるため、リノベーションやコンバージョンの設計で便利に使えるとの説明もありました。
概要説明の後、模型の3Dスキャンや環境科学科の研究室の3Dスキャンを試行しました。学生からは、簡単な操作の割に3Dデータのクオリティが高いと感嘆の声が聞かれました。
さらに、AR機能を使うと、3Dデータがあたかも実在するような表示となり、部屋の模様替えや引越時の家具レイアウトなどに非常に便利なツールとなるとの飯島教授との意見交換が活発にされていました。
なお、使用したLiDARスキャナは、文部科学省が実施する令和3年度「デジタルと専門分野の
掛け合わせによる産業DXをけん引する高度専門人材育成事業」により導入されたiPad Proです。
本学では、最新技術である3Dスキャナを用いた教育を取り入れ、この教育を通じて、BIMを中核としたデータ収集,データ理解,関係性の読み取りなどのデジタルスキルの修得と建築の各工程におけるBIMの活用レベルの向上及び建築業務におけるDX化のスキルとマインドの育成を図っています。