2023.06.07
建築学科2年生「キャリア概論」の授業で「株式会社竹中工務店」による講演が行われました
5月25日(木)、建築学科2年生のキャリア概論の授業で本学のOECUイノベーションスクエアを設計された株式会社竹中工務店の加藤実悠氏(大阪本店 設計部)による講演が行われました。
加藤氏はOECUイノベーションスクエアを設計する際、イメージに行き詰ったときは「俯瞰的に見るマクロ視点からディテールのミクロ視点を行ったり来たりし、さらにいろんな人から意見をもらうことを大事にしていた」と話しました。そして入社して初めての設計担当であるOECUイノベーションスクエアは「一緒に成長してきたような、とても思い入れのある建物です」と語りました。
また設計の仕事をしていて苦労した点については、「入社してすぐに設計担当となり右も左もわからない中で、アイデアの引き出しが少ないことに気が付いたこと。それ以来、読書や旅行などアイデアのヒントを見つけるため今でも探求心を大切にしている」と話しました。
質疑応答の時間では学生たちから「依頼者のイメージに合わせたデザインをする良い方法はありますか」という質問に、加藤氏は「言われたものをただ作るのではなく、利用者や社会に対して設計者としてどんな付加価値を付けられるかを考えながらデザインをすることが重要だと思います」と答えました。
最後に加藤氏は、「就職すると知見を広げる機会が減ってしまうので、これから建築を学ぶ上で読書や旅行など視野を広げて、たくさんの経験と引き出しを作り大学生活4年間を有意義な時間にしてほしい」と話し、学生たちは真剣な様子で講演を聞いていました。