2023.08.07
建築学科1年生キャリア設計の授業で特別講義が行われました
7月13日(木)と7月20日(木)の2週にわたり、建築学科1年生「キャリア設計」の授業において、建築に携わる方々をお招きし、「建築業界ではたらくこと」について特別講義が行われました。
1週目の13日(木)は、三和建設株式会社 執行役員 アシスト本部長 森本育宏氏と大阪本店工事グループ 松田翔太氏(本学工学部建築学科卒業生)にお話いただきました。
森本氏は自身の経歴を紹介後、モニターに「3,863,000」の数字を出し、この数字が何を表しているかを学生たちに問いかけました。唐突な質問に学生たちは戸惑っていましたが、日本の企業数(実業企業数)であることを教わり、そこから建設業界が5番目の規模であること、業界を取り巻く仕組み、ゼネコンと戸建て住宅の市場などをわかりやすくご説明いただきました。
次に、入社後に実際に携わった現場での経験から、施工管理の仕事の責任の重さや大切さを、実際に起こった建設に関するトラブル事例などを交えて伝えてくださいました。経営の本質やブランディング戦略への経営判断、自社の経営理念に込めた想いをお話いただき学生たちは真剣な様子でメモをとり聞き入っていました。
最後に、本学卒業生の松田氏から入社のきっかけや、入社後の失敗談などを森本氏からの質疑応答形式で学生へ向けお話いただきました。松田氏は現在、施工管理として、新築・改修工事を担当しておられます。
2週目の20日(木)は、枚方市役所 都市開発部 開発指導室 審査指導課 建築グループ 福田尚行氏にお話いただきました。
福田氏は、設計事務所に勤務後、公務員として勤続されています。その経験から公務員と民間企業の目的の違いや、公務員としての建築技術職員の仕事の紹介、枚方市のまちづくりについてなど行政の視点からお話いただきました。
また、枚方市が取り組んだ枚方市総合文化芸術センターや、京阪本線連立体交差事業など実際の事例を交えて紹介していただき、学生たちは興味深く耳を傾けていました。
質疑応答では、どのような資格を取るのが良いか、土地の選定のための条件などの質問に丁寧に回答していただきました。
最後に福田氏は「技術、デザイン力を向上させることも大切ですが、建築物を設計するには人間の身体や行動心理を理解することも大切であると思います」とアドバイスを送りました。
学生たちにとって、建築業界に携わっている方々からのお話を聞く貴重な機会となりました。