2024.07.04
2年生「キャリア概論」の授業で八木邸見学が行われました
6月27日(木)、建築学科※2年生対象「キャリア概論」の授業で、寝屋川市香里園にある八木邸の見学を行いました。
この八木邸を設計したのは建築家・藤井厚二(1888-1938)氏で、代表作である京都府大山崎の「聴竹居(ちょうちくきょ)」は、近代住宅建築の名作としても名高く、国の重要文化財に指定されています。
八木邸は1930年、大阪で商売をしていた八木市造氏が施主となり、藤井氏により設計され大工・酒徳金之助氏によって建てられた木造二階建ての住宅であり、2023年に国登録有形文化財建造物への登録が正式に決定されました。
聴竹居と同様に環境工学の視点から設計されたこの住宅は、冷暖房がまだ一般家庭に整っていない時代においても家の中を風が通り、暖められた空気を外に出すなど、自然のエネルギーを上手く取り入れて快適に暮らすことのできる工夫が随所に詰まっています。また、建物だけではなく、家具や照明、陶器など細かいところまで藤井氏がデザインし、それらが今でも現存している貴重な住宅となっています。
建築史が専門で藤井氏について詳しい、建築・デザイン学部 建築専攻 矢ヶ崎善太郎教授が応接間にて解説をし、八木邸倶楽部のスタッフの方々からも台所や2階の各部屋、外観について解説をしていただきました。学生たちは熱心に説明を聞き、メモやスケッチを取り観察をしていました。
※2024年4月より建築・デザイン学部 建築・デザイン学科へ