2025.01.20
建築環境工学演習でパッシブハウス模型の設計製作・実験・プレゼンを実施
建築学科※3年生の後期授業「建築環境工学演習」では、「パッシブハウスを考える」というテーマで、一班3、4人でのグループワークの授業を行いました。
今年で5回目となります。
※2024年度より工学部 建築学科は建築・デザイン学部 建築・デザイン学科へ
各班でコンセプトを考え、木やアクリル板などを用いて、パッシブハウスの模型製作を行い、模型内部に温度センサーを挿入して、1週間程度、模型内部温度、外気温・日射量を測定しました。実験ごとに少しずつ模型を改良しながら、合計3回の実験を行いました。
プレゼン発表会で、最優秀に選ばれたのは、ガラス屋根を用いた二重屋根のコンセプトを採用した4班でした。
外側にアクリル屋根、内側に木の屋根を用い、冬期では、昼間に内側の木の屋根を外して、日射熱を模型内に集熱し、夜間は内側に木の屋根を入れることで、保温を保つ仕組みを考え、模型の温度測定結果からその効果を提案しました。
また、優秀班に選ばれたのは、半地下住宅をコンセプトにした1班でした。模型を半分程度土の中に埋めて、土の熱容量により模型内の温度変動が小さくなることを検証し提案しました。
日本でもさらに住宅の省エネ化が進む中で、自然エネルギーを活用するパッシブハウスは省エネ住宅・エコ住宅の一つとして認知が広がりつつあります。
学生たちは本授業を通じて、自然の力を利用して少ないエネルギーで快適な住環境を学ぶ良い機会となりました。