2025.05.27
建築・デザイン学科 建築専攻の新入生が学外研修を行いました
5月11日(日)、建築・デザイン学部 建築専攻の新入生が学外研修を行いました。
本研修は、歴史的および現代的な建造物の見学とスケッチを通して、人々の暮らしと文化について理解を深めることを目的としています。これにより、建築学を学ぶうえで必要となる基礎的な知識の習得を図ります。
当日の朝、学生たちは2台のバスに分かれて万博記念公園へ出発しました。到着後は、グループで「お祭り広場」や「太陽の塔」の内部を見学し、建造物が放つ表現に刺激を受けていました。「太陽の塔」は、過去・現在・未来を貫いて生成する万物のエネルギーの象徴であると同時に、生命の中心、祭りの中心を表したものとして、多くの来場者に感動を与えています。
続いて、「国立民族学博物館」を見学しました。同館は文化人類学・民族学に関する調査・研究を行い、世界の諸民族の社会や文化に関する情報を発信することで、異文化についての認識と理解を深めることを目的に開館されました。
異文化に触れることで、学生たちは日常では得られない気づきを得る機会となりました。
昼食後は服部緑地へ移動し、「日本民家集落博物館」にてスケッチを行いました。同博物館は、岩手県から鹿児島県奄美大島にかけて、かつて存在した民家11棟を服部緑地内に移設し、日本で最初の野外博物館として開館されました。
現在ではなかなか目にすることのできない貴重な民家に、学生たちは熱心にスケッチしていました。
研修を終えた学生からは、「実際に建物を目の当たりにすることで、多くの学びがありました。また、この研修で同級生や先輩とも親しくなれ、とても楽しい時間を過ごせました」「デッサンなどで長時間民家を眺める機会はあまりないため、民家の構造と現在の一般的な住宅構造との違いを意識しながらスケッチすることができ、貴重な経験になりました」「みんなでスケッチをする中で、これまで話したことのなかった人と会話ができたり、意外な発見があったりして、とても面白かったです。スケッチの技術も上達したように感じました」と今回の研修が楽しく、学びの多い体験であったことが伺えました。
建築・デザイン学部 建築・デザイン学科 建築専攻 北尾聡子准教授は「今年も、建築専攻1年生にとって、同級生と親しくなり、上級生と知り合う良い機会となりました。万博公園では、1970年の大阪万博当時を想像しながら、太陽の塔やお祭り広場のスペースフレーム構造の迫力に圧倒されました。日本民家集落博物館では、それぞれが気に入った建物や風景を見つけ、熱心にスケッチする姿が見られました。これからの学生生活でも、建築という奥深い学びに圧倒されつつも、自分なりの専門分野を見いだしてくれることを期待しています」と述べました。
本研修を通して、これから始まる大学生活への期待や学びの意欲をより一層高めることができました。今後は授業内で本研修の内容についてプレゼンテーションを行い、さらに理解を深めていく予定です。