寝屋川キャンパスリニューアルの一環で、新棟屋外デッキとJ号館の2階を接続し、図書館南側に新しく出入口を設けるための改修工事を予定しています。工事に伴い、建築学科の2、3年生を対象に、新たに出入口ができる図書館ブラウジングコーナーの家具レイアウトを提案する学内コンペを開催し、9月22日(火)に図書館スタッフによる講評と表彰式を行いました。
今回一位に選ばれたのは、建築学科3年生の松本康平さんの「過去と未来を結ぶ場所」をテーマにしたデザインです。
松本さんは、図書館の中が一般の通路となることのデメリットとして「足音」「話し声」「物音」などの問題を指摘し、吸音材を取り入れるアイデアや、図書館スペースと通路を隔てる仕切り壁の設置など、図書館を利用する人も通行する人も快適に過ごせる空間づくりを提案しました。
また、新棟「OECUイノベーションスクエア」の家具デザインと組み合わせ、温かみのある木の質感と明るい色合いを使った新しい家具、通路となる動線を床のカーペットの色で表現し、流れる動線を確保するなど、デザイン性・実用性ともに図書館スタッフから高い評価を得ることができました。
他の参加学生の作品も一つ一つ講評をいただきました。実際に図書館にいらっしゃるスタッフの方々の生の声を聴くことができ、学生たちにとって貴重な経験となりました。
これから来年春に向けて図書館は、松本さんをはじめ他の作品からのアイデアも参考にしながらレイアウト変更を行っていく予定です。
寝屋川キャンパス大規模リニューアル工事は、建築学科の学生の実学教育の場となっています。学生の自由な発想と提案が新棟の設計に活かされるよう、今後も引き続き学生を取材していきます。