2017.09.26
医療福祉工学研究科の学生が「平成29年電気学会 電子・情報・システム部門大会」で優秀ポスター賞を受賞しました
9月6日(水)から9日(土)にかけて、「平成29年電気学会 電子・情報・システム部門大会」が香川県で開催され、福田真之佑さん(医療福祉工学研究科修士課程医療福祉工学専攻松村研究室1年生)が優秀ポスター賞を受賞しました。
受賞したポスターの研究テーマは「ネックバンド型光電式容積脈派計測による動脈血酸素飽和度のモニタリング」です。
松村研究室では、眠っている間に呼吸が止まる病気、睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome)が居眠り運転を引き起こす原因の1つとなっている背景を踏まえて、患者の睡眠状態を日常的に把握し、結果で見ることのできるシステムの開発研究を行っています。
先行研究では、ネックバンドデバイスの装着による口腔咽頭音からの睡眠時の無呼吸・低呼吸の検出に成功していましたが、本研究では、そのネックバンドデバイスに動脈血酸素飽和度を計測するシステムを付加し、無呼吸・低呼吸による身体の影響をより詳細に把握することに成功しました。
福田さんは、今回が初の学会発表ということで、試行錯誤しながらの発表だったということですが、「悩み、考え、相手にとってわかりやすい発表を目指したことが、受賞につながったのではないかと思います」と語ってくれました。
また、今回の実証実験は覚醒時の短時間での計測でしたが、今後は臨床での活用に向け、睡眠中の長時間の計測を行ってゆくこと、そして長時間データの解析を短時間で済ますことのできる解析プログラムなどの研究を進めていきたいということです。